インタビュー Vol.101
 

世界中の ♪ Love Songで幸せを伝えられるアーティストになりたい!

LEN

 

 
LENくんを大勢の人に知ってもらいたい気持ちを込めて
かけがえのない夢の一夜をここに来てくれるお客様とキセキ(ファン)と共に

 

ニューアルバム『Memory III』が7年ぶりにリリース(8月7日)されました

はい、『Memory I 』から実に7年ぶりになります。今回は洋楽やミュージカル曲のカヴァーを選んでみました。今までと大きく違うところは今回、全曲、僕自身の編曲と弾き語りです。
今までは曲のアレンジをアレンジャーさんにお願いしておりましたが、なかなか自分のイメージを言葉で伝えることが難しくて、悩んだ時期もありました。それならば、自分でアレンジの勉強もして、自身のアレンジで思い描くようにその一曲一曲に人生を賭けるような意気込みで歌おうと決めました。その第一弾が今回の『Memory III』になります。ぜひ大勢の方に聴いていただけたら嬉しいです。

LEN 『Memory Ⅲ』

1. Desperado
2. New york state of mind
3. Just once
4. I love you for sentimental
5. On my own

Vocal/Pf./Arr. LEN

 

Eagles - Desperado デスペラード【Cover Piano LEN

 

8月29日『Memory III リリース記念コンサート』を終えての感想を

毎月のコンサートではその時の自分の感情を込めてアドリブを入れたり、割と自由に歌うことが多いのですが、今回のアルバムはアレンジに忠実に歌わないといけないのでピアノ弾き語りはいつもとは少し違った緊張感がありました。
 

 

毎回のコンサートでのセットリストは1部と2部では何曲ほど変えるのですか

1ステージ、20曲ほど歌う中で基本は半分くらいは変えますが、その時の気分によっては全曲変えることもあります。気分が乗って急に変えちゃうと音響さんに迷惑をかけちゃいますよね(笑)
 

本番を迎えるまでにはどのくらいの時間を練習されるのですか

定期的に1ヶ月に1回はソロコンサートをやっていますが、大体2週間くらいでしょうか。
歌を練習するというよりもその曲を何回も聴いてイメージトレーニングをする時間の方が長いですね。
セットリストはオリジナルを3分の1くらいにして、3分の2はカバー曲や皆さんからのリクエスト曲のほか、最近お気に入りの曲などを歌います。
 

さだまさし - 奇跡 ~大きな愛のように~【Cover Piano LEN

 

2019年にインタビューさせていただい時は1日10時間も練習すると言われておりましたが現在はいかがですか

最近は少し減らしましたね。先日、野口五郎さんにお会いしたときに、アドバイスをしていただき、長く歌い続けるためには年齢を重ねるごとに声帯も疲労が蓄積されて、歌い辛くなってくることは誰しも当たり前なので、これからはちゃんと声帯にもお休みをとってあげて、余裕を持って練習して喉の負担を減らした方が良いと言っていただきました。現在は毎日2~3時間程度練習しています。以前に比べると大分減りましたね(笑)
 

 

LENくんのコンサートに野口五郎さんが客席に!

野口五郎さんとは昨年12月25日『ドリーム・キャラバン2023』浜松公演で初めて歌う中部フィルハーモニー交響楽団とアロージャズオーケストラとの70人によるスペシャル編成での初共演がご縁でした。
勿論、フル・オーケストラをバックに歌うことは人生初めてでしたので、全身の震えが止まらないほど緊張していましたが舞台袖で待ってる僕に、五郎さんは「LENちゃん」と親しみを込めて呼んで貰えたことに凄く気持ちが癒されましたし、たった一度の共演にも関わらず、その後もお食事に誘ってもらい、とても可愛がっていただいております。
先日の僕のニューアルバム・リリース記念コンサートでは、突然聴きにいらしてくださったので、僕もビックリしました。以前一緒にご飯を食べに行った時に「LENちゃんの次のライブはいつなの?」って聞いてくださったのですが、まさか本当に来てくださるとは、、しかも翌日が富山県のコンサートで本当にお忙しい中、予想もしていませんでしたのでとても嬉しかったです。終演後、あたたかいお言葉でアドバイスをくださり、本当に優しくて、勉強になることばかりです。音楽の話では、僕も五郎さんと少し似ているところがあると思いますが、五郎さんも僕も自称「オタク」同士の会話で、いつも真剣な音楽談義や時には五郎さんの好きな科学のお話になることもあります。五郎さんは今年音楽生活54周年で、僕が生まれる前からのキャリアを常に第一線で活躍してこられて、僕が目標とする最も尊敬しているアーティストです。
 

2023年12月23日『ドリーム・キャラバン2023』浜松公演
©Japan Popular Music Association & Koji Ota

 

お酒の強いLENくんですが

そのことも野口五郎さんから、「LENちゃんには長く歌い続けて欲しいのでアルコールは減らした方がいいよ~」と言われましたので、それも五郎さんと約束して、少しだけ減らしました(笑)
五郎さんはお酒は召し上がらないので、ご自身の喉を大事にされる体験からのありがたいアドバイスですね。
僕の両親も弟も全く飲めないのですが、僕だけが異常に強いのはおかしいですね(笑)
何故、僕だけ強いのかというと、アマチュア時代に、韓国のJAZZ BARで歌っていまして、よくお客様から「飲みなさい~」とすすめられるのですが、ファンの方からのを断るわけにいかないので、無理して呑んでいるうちにドンドン強くなったようですね(笑)
20代の頃はそれがミュージシャンのカッコ良さだと思っていたので(笑)
でも僕も少しだけ大人になったので、五郎さんの言われた通り少しセーブして喉を労わるようにしています(笑)
 

 

ジャズ・ヴァイオリニスト寺井尚子さんとの出会いと共演された感想は

寺井尚子さんも五郎さんと同じくドリーム・キャラバン 浜松公演でのご縁が強いかと思います。2020年、JPMA主催の『サマージャズ・フェスティバル』で映画『グレイテスト・ショーマン』より「ネヴァー・イナフ」を僕の弾き語りと寺井さんのヴァイオリン演奏で共演させていただいているのですが、寺井さん曰く、その時の僕の印象が薄かったそうです… m(_ _)m 
ジャズフェスは自分の出番が終わると皆さんドンドン帰っちゃうのでお話をするタイミングもありませんでしたし、本番では「はじめまして…」のあと、サウンドチェックだけの本当に即興だったので、それがJAZZの面白さと醍醐味でもありますが、凄く緊張したことを覚えています。
共演させていただいた感想は、普段はとても優しいのですが、リハーサルやステージなどの現場では、その空気感がガラッと変わってピーンと張り詰めた緊張感の中、厳しい表情に一変します。オーラが凄いので、音楽のことになると別人のようになり、普段の優しい感じとのギャップがまた更に魅力的だと思いました。
ドリーム・キャラバンがご縁で、寺井尚子さんの6月リリースのニューアルバム『Naoko’s』に、お声がけいただきゲストで参加させていただくことが叶いました。これは予期していなかったことですので、本当に夢のようで、ドリーム・キャラバンでの出会いが僕にとってもかけがえのないものになり、このコンサートに出演させていただいたことを心から感謝しています。

寺井尚子 『Naoko's』

1. エスペランサ
2. エマニュエル
3. メンデルスゾーン ヴァイオリンコンチェルト
4. 明日へ
5. デプス・オブ・インサイト
6. 男が女を愛する時〜When a Man Loves a Woman (featuring vocal LEN)
7. 雨上がり
8. 夢の道~The Way Of Dream

 

ターニングポイントになった曲はありますか

選曲はどの曲がフル・オーケストラのダイナミックなサウンドに映えるのかなども良く考えて、LENくんの魅力が出るからと佐藤さんが「男が女を愛するとき」を選んでくれたことが僕自身の大きなターニングポイントになりました。この曲はJPMA主催の『ビッグバンド・フェスティバル Vol.23  2021』で17人編成のJAZZビッグバンド「森 寿男とブルーコーツ」をバックに歌ったこともある曲で僕自身も大好きな曲なので、僕のライブの弾き語りでは、その時の気分で色々アレンジを変えて歌っています。
 

LEN - 巡り愛 (Live in 大田文化の森ホール)

 

日本のポップシーンの黄金期を築いたCHEMISTRYの堂珍嘉邦さんとの共演についての意気込みを聞かせてください
(CHEMISTRY:川畑要さんと堂珍嘉邦さんのヴォーカルデュオ。2001年 デビューシングル「PIECES OF A DREAM」は16週連続TPO10入りという驚異的なロングセラーを記録してミリオンヒット。CD総売上枚数1800万枚の記録を持つ。)

2002年に日本と韓国で開催された17回目のFIFAワールドカップ時に、歌うシーンがあり、韓国から2人のアーティストと日本人ではCHEMISTRYさんが「Let's Get Together Now」を「JAPAN ver.」「KOREA ver.」で歌われた時に初めてCHEMISTRYさんを知りました。とてもトレンディでカッコいい印象が残っています。
韓国語に“サギケ(사기캐)”という言葉があります。カッコ良くて歌が上手く非の打ち所がない現実ではあり得ないキャラで “バランスブレイカー”という意味ですね。日本語ではそんな言い回しがあるかどうかわかりませんが。堂珍嘉邦さんも森崎ウィンさんも全てが整っていることを「サギケ」だね、というのが初対面での印象でした。
 

 

森崎ウィンさんとの共演についての意気込みを聞かせてください

YouTubeで沢山見させていただきました。ダンスもカッコ良くてギターの弾き語りもされるのでマルチに活躍されていて素晴らしいですね。共演させていただけることはとても光栄ですし、僕もウィンさんの格好良さに近づけるように頑張ります!!
 

いつも選曲はどんなふうに考えていますか

歌手は歌をお客様に届けることが仕事です。昔は誰も知らない楽曲を自分が歌いたい時に歌ったりしていた時期もありましたが、それが経験を積めば積むほど、自分の趣向だけに偏らないでお客様が求めているもの、お客様が幸せになる音楽を届けたいという気持ちを今いちばん大切に心がけています。だから選曲にはしっかりと時間をかけて考えます。
 

LEN - 手嶌葵 「明日への手紙」

 

これまでに未発表曲はどのくらいありますか

今も曲作りはやっていますが、発表していない曲についてはある時期からカウントするのは意味がないと思ってやめましたが、眠っている曲は数百曲はあると思います。
 

 

今年の6月に開催されたファンの皆さんとの韓国ツアーは大成功でしたね

初めての韓国ツアーでしたが、久しぶりに韓国のファンの皆さんにもライブを聴いていただけて、嬉しかったですし、また来年もできたらいいなと思っています。日本のファンの皆さんから言われたことは「韓国で歌うLENくんはなんだかすごく違うね、大人になったね!」(笑)って言われました。故郷なので、気持ちの上ではリラックスして歌えますし楽しかったですが、韓国語で歌うことに少し違和感も感じました(笑)
トークも韓国語で何を話したのか良く覚えていないほどで、僕はもう日本人なんだという感覚ですかね~(笑)
 

韓国語で歌うlove song “幻の名盤”

1stアルバム『Listen to my EmotioN』

01. 愛が嫌い
02. 悲しみの中に君を消さなければならない
03. 愛してはいたようだ
04. 幸いだって
05. カロスキル
06. もう一度愛することができるなら
07. 落書き
08. 愛がすべてそうだよ
09. Baby Love
10. 愛してる
11. 胸の言うこと

 

2ndアルバム『LEN、二度目の話』

01. 一期一會(一期一会)
02. 笑おう
03. あなたという人
04. やってみて
05. 君が好き
06. 愛してると私に言ってくれたら Duet.レディージェーン
07. こうしている
08. Interlude
09. ピアノマン
10. 今日も明日も
11. 二度と愛さないように

 

韓国といえば、韓国焼酎チャミスルを思い浮かべますが、LENくんは何がお好みですか

赤ワインとレモンサワーとホッピーが好きです ^_^
 

これからの目標は

シンガーソングライターとして日本で認められるように、音楽で人々を癒していける歌を人生を賭けて唄い続けていくことです。恐れ多いことですが、尊敬する野口五郎さんのようなレジェンド歌手になれるよう頑張って歌たい続けていきたいと思います。
 

LEN『Memory III』2024年全国ツアー

 

ファンの皆さまへメッセージを

日本、ミャンマー、韓国とそれぞれ生まれた国は違いますが、日本で巡り会えたこと。しかも国境を超えてそれぞれの音楽で繋がる一期一会のご縁なのだと思いますので、プレシャス・ドリーム・ナイトでの堂珍さん、森崎さんと共演させていただけることを心から光栄に思っています。そして、来てくれる皆さんと一緒に最高に幸せな夢の時間を作りたいと思います。会場で皆さんとお会いできることを今からとても楽しみにしていますのでぜひ「LE〰〰N」といつもの元気な応援よろしくお願いします(笑)
 

 

K-POPなどで世界の市場を席巻しているエンタメ王国、韓国から来日して音楽活動は13年目を迎えるLENくんは5歳から始めたというピアノは身体の一部であり心臓であり、なくてはならないもの。数万人が熱狂する煌びやなアーティストのコンサートもよく観に行きますが、その時の感動が持続して、心地よい余韻を残してくれるのは本当のことを言うとピアノの弾き語りのLENくんだけかも知れません。
まだ日本語が殆ど話せない10年以上前でしょうか、LENくんのLiveではお顔が全然見えない後ろの席で歌声だけ聞きに通い続けたこともあります。
それ程、LENくんの歌声に魅了され、私プロデュースの様々なコンサートにもご出演いただきました。特に昨年の『ドリーム・キャラバン2023』浜松公演では野口五郎さんとのご縁と寺井尚子さん、はいだしょうこさんとの共演が正にLENくんにとっての奇跡の “巡り愛” だったのではないでしょうか。LENくんが最もリスペクトする野口五郎さんからはLENくんに「人生で初めて一緒に歌いたくなった歌手だね」と最高の賛辞をいただき、夢なら醒めないでと願いたいほど、“良かったねLENくん” と言いたい。そしてはいだしょうこさんの丸の内COTTON CLUBで行われた『Birthday Live』にゲストで招かれたり、LENくんのコンサートにゲスト出演していただいたりとお二人のハーモニーが爽やかな旋風を巻き起こしてくれました。



今回のインタビューはLENくんが101人目になりますが、私がいちばん数多くインタビューさせていただいているアーティストです。それは実力があるのにまだまだ世に知られていないことは音楽業界の大損失です。そんな気持ちからです。

▼これまでにLENくんにご登場いただいたインタビュー
6,000曲のレパートリーを“ソウルの心♡”で歌うBalladの天才貴公子!!
ビッグバンドフェスに新風を巻き起こす実力派アーティスト到来!!
自粛生活とLOVE SONG...

日本J-POP界の金字塔を打ち立てた堂珍さんと、あらゆる才能を開花させるべく日本エンタメ界を牽引し続けている森崎さんとの二度とない共演!どんなミラクルが起きるのか、この瞬間を心にやきつけていただけたら光栄です。

 
これまでにLENくんにご登場いただいたJPMA主催公演
 
インタビュアー:佐藤美枝子
撮影:間野真由美
映像協力:LEN OFFICIAL
許可なく転載・引用することを堅くお断りします。

LEN

韓国ソウル出身のシンガーソングライター。NHKで放送された大ヒット韓国ドラマ『シークレットガーデン』の挿入歌がきっかけで来日。大規模音楽コンテスト番組にも挑戦し視聴者参加型の投票の結果、見事優勝を果たす。
アーティスト活動以外にもミュージカル『パルレ』の主役として抜擢されるなど更なる活躍の場を広げる。
尊敬するさだまさしや山下達郎、ユーミンなどのカヴァーアルバム「Memory」「Memory II」を発表。オリジナルアルバム「君の世界」を含め多数発表し、2024年8月7日洋楽の世界を存分に楽しめる新たなカヴァーアルバム「Memory Ⅲ」をリリース。このアルバムを引っさげての全国ツアーなど、精力的に活動をしている。
圧倒的な歌唱力とピアノの演奏によって醸し出すハーモニーは感動的なステージを演出している。


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