インタビュー Vol.94
ありのままの輝きを歌声に託し全国に夢のGiftをとどけるDiva
May J.
May J.さんは御兄妹はいらっしゃるのですか
一人っ子なんです。
小さいころからお稽古事をされていたとか
父が音楽が大好きで、ヴァイオリンやピアノを弾いていたので、その影響もあると思いますが、3歳からバレエとピアノを習っていました。
歌手になりたいと思ったのは
母に聞くと、3歳の頃には歌手になりたいと言っていたみたいですね。
ミュージカル『アニー』が大好きで、それを見て感激して、『アニー』に出ている子役たちに嫉妬して、自分も歌えるようになりたいと思い、8歳からボイストレーニングを始めました。
アニーのオーディションは受けなかったのですか
受けたかったのですが、当時、オーディションは合宿をしないといけなくて、ホームシックになるので、ママから離れられなくて、オーディションは断念しました(泣)
お好きなミュージカルや映画音楽は
『レ・ミゼラブル』『シカゴ』『ライオン・キング』『ウエスト・サイド・ストーリー』『サウンド・オブ・ミュージック』は全部歌えます!
他にも父が大好きで、私も影響を受けて好きになった『シェルブールの雨傘』や『ゴッドファーザー』の愛のテーマ曲も大好きです。
『ボディガード』(海外招聘版)を観に行った時に「あ!この作品に出たい!!」と思ったのですが、そのあと、出演のお話をいただいて、ついに夢が叶っちゃいました!歌う曲が多いので本当に大変でしたがとても楽しくて出演できたことが嬉しかったです。
その期間中は全てが舞台に立つためにマインドも健康管理も歌ったあとの喉のケアなども集中しなければならず大変でしたが、アルコールは飲まないし、家が好きで外にでないので、ひたすらお風呂場で練習してましたね(笑)
ミュージカルに出演されてみた感想は
めちゃくちゃ楽しいです!ライブの時は全て自分の責任ですが、ミュージカルは大勢の中の一人なので、もし失敗したらカンパニーに迷惑をかけちゃうし、すごくプレッシャーはあるのですが、みんなと一緒にうまく演じられた時の達成感が凄いんです!!
そしてまた頑張ろう!!っていう気持ちになって勇気が湧いてきますね。
歌手と違って、自分ではない役を演じなければならないので、とても刺激になり勉強になりますし、これからもミュージカル作品に出演できる機会があればどんどんやってみたいと思いますし、レパートリーも増やしていきたいです。
ストレス発散方法は
ファッションが大好きなので、ネットショッピングを楽しんでいます(笑)
ステージ衣装も自分でデザインしたものをデッサンしてスタイリストさんに見てもらって、作ってもらいます。
好きなドレスを身につければテンションも上がりますから、デザインするのは楽しいですね。
横浜公演初日を終えた感想は
コロナ禍でなかなか自分のライブもできなかった期間が長くて、全く歌えない年もありましたので、私の地元の神奈川で、しかも、フルオーケストラとビッグバンドで歌えることが私自身にとって、とてもスペシャルで本当に楽しかったです。
本番はかなり緊張するのですが、アドレナリンが出て、指揮者との信頼感も保ちながら、楽しもうという気分で歌えるときが最高ですね。
終演後に楽屋で指揮者の河合先生からも「僕もすごく楽しかったです」と言っていただけて、本当に最高に気持ちの良い初日を終えることができて、私にとって至福の時間でした。
今回の選曲はどんなイメージでセレクトされましたか
そうですね、皆さんが良くご存知の曲をできるだけ多く歌いたいと思いましたし、歌いたい曲は沢山あるのですが、「Let It Go」は歌いたいと思いました。フルパワーの曲なので、本番前に気合いを入れて歌いました。
他には今年1月にミュージカル『ボディガード』に出演させていただきましたので、その中から1曲セットリストに入れさせていただきました。ネタバレですね(笑)
でも6公演出演する中でコラボレーションする方も変わりますし、セットリストは少し変わると思いますので、どうぞお楽しみに!
主演:レイチェル・マロン役(トリプルキャスト)
共演者のご感想は
今回、始めましての方が多いのですが、
河村隆一さんはLUNA SEAのライブも伺っておりました。河村さんが別でやっているグループ「Tourbillon」のfeaturing artistとしてレコーディングに参加させていただきましたが、ライブでの共演は今回のドリーム・キャラバンが初めてです。
今回とても可愛い河村さんを見ちゃいました(笑)最後カーテンコールでお辞儀をするのを忘れてハケてしまいそうになって、みんなが、「河村さんお辞儀ですよ~」って囁いたら、「もう!忘れちゃったよ~」って言っていらして、凄く可愛いと思いました(笑)
當間ローズさんは、強烈な個性ですね(笑)私、実は『バチェロレッテ』を観ていたので、リハーサルで初めてお目にかかった時は、会話が楽しくてすぐに打ち解けることができました。
日野真一郎さんは歌っているときはクールなんですが、楽屋では本当にお茶目ですね。昨年一度ご一緒したことがありますが、優しくて本当に王子様ですね。
管弦楽団とビッグバンドとの混成スペシャル・オーケストラをバックに歌うお気持ちは
ビッグバンドの場合はリズムセクションやブラスセクションが豪華になり、演奏も派手になるので、歌っていて心地よく、パワーMAXになりますね!(笑)
リハーサルで細かい打ち合わせをするのですが、本番になるとまたリハとは雰囲気が違うので、違ったパワーみたいなものが湧いてきて、あとはどれだけ自分のベストを出せるかということが永遠の課題ですね(笑)あれだけ大人数の人たちの演奏で歌うには、自分が引っ張っていかないといけないという緊張感もあるのですが、それを忘れて気持ちよく歌うということを心がけています。その日のコンディションの違いもありますし、毎回歌う感情が違うんですね。
会場によって響きが違いますし、リズムが遠いとズレちゃわないかとか、ピアノの位置によっても聞こえ方が違うので、集中することがその都度、変わりますし、考えることが多くなりますが、とにかく歌詞をちゃんと伝えることが大事だと思っています。
2時間のなかで色彩豊かな楽曲が沢山聴けるので、本当に贅沢なコンサートだと思いますし、これからこの大所帯で全国各地を回るのが本当に楽しみですね。
横浜公演初日から、フィナーレには皆さんがスタンディング・オベーションをしてくださったのがすごく感動的で嬉しかったです!!
2023年1月まで長いスパンでの公演ですが
共演者も各公演ごとに違いますが、私も新たな発見を追求しながら、お客様とのケミストリーも感じながら、ライブなのでその日のコンディションによっては、例え上手く歌えないことがあったとしても、また頑張ろう!と努力して、次のステージで気持ち良く歌えたらその喜びを噛み締めながら、同じステージはないので常にチャレンジですね。
本番まえのルーティンは
気合いを入れようとすると凄く緊張するので、いつもと変わらないように自然体で過ごせるように心がけています。
共演者で親しい方はいらっしゃいますか
クリス・ハートは元々同じ事務所だったので、Brotherですね(笑)
宮澤エマちゃんは幼稚園から同じで、幼馴染なので今でもとても仲良しです。でも、今回共演する機会がないのがとても残念です...。
2020年1月のミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』ではエマちゃんがマリア、私がアニータで姉妹役だったので、今回共演していたら一緒にデュエットしたかったのですが残念ですね。
始めましての方も多いので、皆さんと仲良くなりたいです(笑)
アニータ役(ダブルキャスト)
11月9日にリリースする『ビタースウィート・ソング・カバーズ』のことを教えてください
YouTube『May J. Channel』で、私がママになって小芝居をして歌を届ける「スナック橋本」というシリーズがあるのですが、そこで披露した曲も含めて、1970~80年代のCity POPの中から人気のある楽曲をまとめたものになります。私が絶対に歌いたい曲は「フライディ・チャイナタウン」でした。メチャクチャ楽しい曲なので、カラオケに行くと必ず歌います!!(笑)「ロンリー・チャップリン」など、デュエット曲もあって、男女40代から60代くらいまでの年代の方に懐かしんでいただける選曲かもしれませんね。
お酒飲めない、ママさんですね
でも日本酒は好きなんです。雰囲気だけですが(笑)歌う時は飲めないですね。
最後にファンの皆さまにメッセージをひとこと
まだコロナ禍で、いまも世の中が大変な状況ですが、お聴きになったら、絶対に最後には笑顔になっていただけるライブになると思いますので、ぜひ皆さんに音楽から発信する光をお届けできるように精一杯心から歌いたいと思います。劇場でお待ちしております!
May J.さんにとって歌手人生を大きく変えた《アナと雪の女王》「Let It Go 〜ありのままで〜」の大ヒットから、今まで気にしていなかったことがいろいろと気になり、思うように歌うことができなくて、悩まれた時期もあったそうです。
そして、とてもシャイで、はじめて会うひとにはなかなかご自分から声をかけらないとも。凛としたオーラに包まれCool Beautyというのが第一印象ですが、お話をすると笑顔に溢れ、その美しさにインタビュアーの私はMay J.さんの大きな瞳に吸い込まれそうになり、一気に親しみを感じさせてくださるチャーミングな人柄に引き込まれてしまいました。
これからミュージカル作品にもチャレンジして、レパートリーをもっともっと増やしていきたいと意欲を語ってくださいましたが私の主観で、歌唱力は国宝級ですから、あとは日本の俳優さんでフランス人形のようなコスチュームが自然に身に纏えるひとはそうそういないと思います。いつの日か、王妃『エリザベート』や『マリー・アントワネット』のような作品で舞台に立っているMay J.さんを想像しながら、その実現も期待したいところです。
夢をお届けする旅はまだスタートしたばかりです!
May J.さんの歌声と共にその美しさに圧倒されることと思います。
「Let It Go」は私たちに勇気をくれる名曲ですので、ぜひ各地でお待ちしております。
May J.さんの出演する今後のドリーム・キャラバン公演日程
2022年9月21日(水)札幌市教育文化会館 大ホール
2022年10月8日(土)東京オペラシティ コンサートホール
2023年1月5日(木)愛知県芸術劇場 コンサートホール
2023年1月10日(火)広島文化学園HBGホール
2023年1月31日(火)高崎芸術劇場 大劇場
インタビュアー:佐藤美枝子
撮影:平賀正明(平賀スクエア)
ヘアメイク:久保純子
May J.
日本、イラン、トルコ、ロシア、スペイン、イギリスのバックグラウンドを持ち、幼児期よりダンス、ピアノ、オペラを学び、作詞、作曲、ピアノの弾き語りをもこなす。圧倒的な歌唱力とパワフルかつ澄んだ繊細な歌声、そして前向きでポジティブなメッセージが共感を呼び、幅広い世代から支持を受けている。
2006年メジャーデビュー。記録的な大ヒットで社会現象にもなった、2014年公開のディズニー映画『アナと雪の女王』の日本版主題歌「レット・イット・ゴー ~ありのままで~」(エンドソング)を担当。同年の第65回NHK紅白歌合戦に初出場。2015年1月には自身初となる、日本武道館の単独公演を開催。2008年より、NHK WORLDの海外向け音楽番組『J-MELO』の司会を担当。
■Official Site
※本公演は、新型コロナウイルスの感染拡大状況に伴う、国や自治体から発布される制限事項に従って開催いたします。最新情報は当ホームページにてご確認くださいますようお願いいたします。