インタビュー Vol.86
 

自由奔放さから溢れる若き才能にChumoku!

新里宏太

 

 

 

新里さんのご出身は

父が沖縄の宮古島で、母は東京で、僕は東京出身です。
 

音楽は小さい頃からお好きだったのですか

母が歌うことが好きで、よく家で家事をしながら歌っていたので、聴いていて自然と好きになっていましたね。だから僕も母の影響で昭和歌謡をよく歌っていました。僕の年代では珍しいですよね。
 

 

宏ちゃんネルのユーチューブで拝見してAdoさんの「ギラギラ」は衝撃でしたよ!

Adoさんはこれで高校生!!って感じで化け物すぎの天才ですが、僕もカバーさせていただいて、本当に凄いアーティストだなって思います。
 

  

ファンのかたの反応はいかがですか

今までのライブでは1970年代に流行った「オリビアを聴きながら」や1990年代の「最後の雨」のカバーを歌っていたのですが、僕がアニメやボカロとかが好きだから何となく知っていたのかもしれませんが、リアルにYouTubeでボカロとかを聴くのは初めての方も多かったと思うので、ファンの方々からの反響はありましたね。
逆に、最近流行っているKing GnuさんやYOASOBIさんや「香水」を歌った瑛人さんとか、ちょっと遅れていました(笑)僕が覚えて歌う頃にはもう違う曲が話題になったいたりで、流行りのペースが早すぎますね、僕らの年代の音楽のニーズが話題性のあるものを追いかけるスピード感が凄くて、作っているアーティストは長い時間かけて作詞作曲をして歌うのに、リスナーは長続きしにくい時代なのかな~と思いますね。
 

 

2011年開催「第24回 JUNONスーパーボーイ・コンテスト」のファイナルで歌われた「オリビアを聴きながら」がデビューのきっかけになったそうですが、まだ新里さんが生まれていない時代のこの曲を選んだきっかけとは

JUNONコンテストは高校時代に友達が僕の名前で応募して受けたのですが、ファイナリストと言っても、一般人じゃないですか。JUNONコンテストの制作、編集のかたからコンテスト当日は色んな事務所の方々が見にきているから、もし気に入ってもらえればオファーを貰うよって言われて、歌うひとは僕を入れて4人いたのですが、普通に歌っても印象が残らないと思ったのと、純粋にこの曲が好きだったということもありますね。他の子たちはみんなポップス系を歌うので、僕の年代で「オリビア」を歌えば、印象に残るかな?というのもあってこの選曲にしてみました。僕の名前は覚えてもらえなくても、「あのオリビアを歌った子ね」って覚えてもらえました。

 

では作戦としては成功でしたね!!

そうですね。狙っていましたね(笑)

 

 

アニメのキャラクターに出てくるようなビジュアルですが、好きなキャラクターはありますか

NARUTOのパパの波風ミナトです。僕の人生の生き方のお手本になっているほど好きで、何回も観るくらい影響を受けています。
映画も観るのですが、コロナで自粛期間中には今まで気になっていたものを自宅で夢中になって観たりしていました(笑)僕、結構オタクっぽいところがあるんですよ(笑)
あと、僕は結構食わず嫌いだったのですが、本屋さんが好きで、小説や自己啓発から漫画まで幅広く読んでいます。漫画も一巻から全部読んでみるとか、普段中々忙しくて読めなかったので、自粛期間中の貴重な時間を有効に使って沢山読めました(笑)
 

  

新里さんが影響を受けたアーティストは

自分で歌う時に勉強になると思った方は、ご自身のヒット曲も沢山あるなかで、カバー曲も沢山歌っている徳永英明さんですね。高橋真梨子さん、杏里さん、中西保志さんも大好きです。
 

  

尾崎豊さんの歌も歌って欲しいですが

僕も大好きで、15とか16歳くらいの時によく聴いていました。尾崎さんも僕の世代ではないので、色んなアーティストさんがカバーしているのを聞いたりしていましたね。
 

ご自身の性格を分析するとどんなひと

アニメとか特撮とか観ると少年の頃の自分に戻ってみたり、でもここ最近は10年後の自分のプランをイメージするようになりましたね。
夢、空想以外に目標があると、自分が目指せるポイントというか通過点が目に見えて分かるし、時間が迫ってくる危機感も味わえるので。僕、妄想癖もなくはないので、、自宅ではゲームしながら一人で喋っていたり、独り言が多いです(笑)
 

舞台に出るときのルーティンはありますか

ルーティンと言えば、カフェオレ飲むか、甘いジュース飲むくらいですね。特別にやるようなルーティンはないんです。舞台に出る時も全然緊張しないんですが、メンタルは弱いんです(笑)緊張しない分、些細なことでミスったりするので、やはり緊張感は大事ですね。
日本レコード大賞新人賞の授賞式の時も全然緊張しなくて、本番ギリギリまでスタッフさんと一緒にステージ袖で遊んでいたりして、でも繊細なんです(笑)ステージや舞台が終わったらドカッと疲れちゃう。。
ストレッチはし過ぎると筋肉がフワッフワになるので、やらないですし、本番5分前くらいに集中するような感じでそれが自分のペースです。
 

 

今回、ロミオ&ジュリエットのマーキューシオ役を演じてみて役作りのパワーの源流はなんですか

元気のベクトルは違いますが、マーキューシオはパワーがありますね。性格は陽気なほうですが、自分の好きなことをしながら、ストレスを抱えていないことかな。お酒も飲むし、ゲームもします(笑)

 

OFFの日は朝から一日中ゲームに夢中とか

OFFどころか、どこでもやりますよ……(笑)
(と、そばからマネージャーさんの笑い声が、、、、)
 

かなりスレンダーな体型ですが

何をやっても太らない体質で、父も祖父もみんな痩せているので。僕の大好きな食べ物は麦芽、ホップ、ウイスキーが大好き(笑)
 

ユーチューブに肉体改造をしている動画が沢山アップされていますが

マネージャーさんがロミジュリの前に肉体改造やろうよ、ということになって、筋トレは前からやってはいましたが、いまはそれが習慣になりました。僕の住まいの近くに公園があるのですが、ランコースが3パターンくらいあって、僕の可愛がっているうさぎと一緒に走るんです。うさぎが凄く速いので、僕がうさぎを追っかけていく感じですね(笑)
 

ダンスレッスンはこのスタジオで

2.5次元の舞台はダンスシーンが多くて踊ることに抵抗はなくなりましたが、ダンスは難しいですね、、僕の事務所は凄い先輩ばかりですし(笑)踊れて当然みたいに周りからは思われますから頑張らないとです!!^ - ^
 

 

目標とするひとは

基本ダンスと歌はルーツにはなってくると思いますが、僕のベクトルだと少し違う方向なので、事務所的には異色かもしれませんね。
僕の事務所の先輩ですと目標とするアーティストさんは知念里奈さんです。これは裏話なんですが、知念さんがご自分のアルバムでミュージカル・カバーをした曲があって、その時の相手役として、Les Misérablesの中の曲などを練習させていただいたことがありまして、知念さんから「ミュージカルには興味ないの?」って言ってくださったので印象的に覚えています。
いま丁度、知念さんはLes Misérables(帝国劇場)に出演中で、僕はロミオ&ジュリエット(赤坂ACTシアター)に出演と時期がかぶっていて観に行けないのが残念なのです。
 

配役はご自分が希望してオーディションに臨むのですか

今までロミオ役で2回受けたのですが、なかなか現実のハードルは高くて、、、
今回もオーディションがあるよって事務所から言われたのですが、まだ自分の決意が定まっていなくてオーディションは受けないつもりでいたところに、なんと!演出家の小池修一郎先生より、直々にお声がけいただき、自分の名前を覚えていただいていることにもビックリしましたが、今回、小池先生とマンツーマンでオーディションを受けさせていただき、マーキューシオ役を演じさせていただくことになりました。正直、自分の音域がベンヴォーリオ寄りだったので、マーキューシオ役になったと聞き驚きました。
 

 

ライバルはいますか?

稽古中は相手の演技を必ず見ないといけないので、見て刺激を受けています。いまの時期はご飯も一緒にいけないですが、ライバルというよりキャストはみんな仲良しです。
 

7月31日がデビュー8周年ですね

僕の記念日と、僕の可愛がっているうさぎの“F丸”の誕生日でもあるんです。名前の由来は、僕がかつて「FGO」という舞台をやっていて、主人公のフジ丸という役で、その時に稽古が余りにもハードで鬱になりそうだったので、その時にペットショップに行って買ってきました。最初、女の子かと思って買ったら男の子だったの(笑)
最近は丸ちゃんで反応するようになりましたが、この7月31日でやっと1歳になります。僕も記念日にはなにかやりたいですね。
 

 

今後出演してみたいミュージカル作品は

モーツァルト!、エリザベート、最終的にはLes Misérablesに出演したいです。でも2.5次元だけど、2.5じゃないところがあるデスノートにも出てみたいです!!
他にも、るろうに剣心とか、アニメ原作も、小池先生の作品も今後出演させていただきたいです。でもロミジュリはまた次回の公演もあったらステップアップして、ぜひやらせていただきたいです!!
 

好きな歌手はどなた? そしてお母さんにプレゼントするとしたらどんな歌?

好きな歌は、何故か失恋ソングが多いですね。沢田研二さんの「勝手にしやがれ」この歌がきっかけで、バーボンを知らないでストレートで飲んで気絶してみたり(笑)それでウイスキーも飲むようになったんです(笑)
お母ちゃんにプレゼントは鈴木雅之さんの「夢で逢えたら」や高橋真梨子さんの「for you」ですかね ^ - ^
 

 

ファンの皆さまへのメッセージをお願いします

ラブソングは、恋人だけではなく両親や、友達への気持ちを伝えることもラブソングじゃないでしょうか。コロナで日常が普通に送れなくなり、当たり前だった時期から、当たり前ではなくなってしまったこの時期にできるイベントの意義を噛み締めながら歌わせてもらいます。
ファンの皆さんもこの状況下で気分が落ちることもあると思いますが、生の音楽の力は凄いと思いますし、微力でも皆さんに勇気や元気を与えられるよう、そして明日への活力になるよう頑張って歌いたいと思います。ぜひ会場まで足を運んでいただき、僕らと一緒に生の音楽に触れて楽しんでいただきたいと思います。
初共演でのコラボ曲もありますし、元気になる音楽を沢山おとどけしますので、楽しみにしていてください。
 
 

17歳でメジャーデビューし、JUNONBOYファイナリストに選ばれるほどのイケメンさんなのに飾らない気さくさで、可愛がっているうさぎのF丸くんのことや、アニメやゲームの話題になると瞳がキラッ☆キラ☆ 新里さんの天真爛漫さにみずみずしいエネルギーをもらったインタビューでした。
その後、なんと18歳の現役高校生で、2013年「第55回 輝く!日本レコード大賞」最優秀新人賞を受賞という快挙を成し遂げられました。ハイトーンvoiceが魅力的で、YouTubeの宏ちゃんネルにも沢山アップされていますが、長年愛され歌い継がれるラブソングから現代の音楽シーンを象徴するような等身大の楽曲まで幅広いジャンルを歌いこなし、新里さんのキャパシティの豊かさにビックリしています。今後はミュージカル作品に沢山チャレンジしたいという目標と共に、いま持っている有り余るほどのエネルギーで舞台やステージに向かって突き進んでいただきたいです。
インタビューをさせていただいたライジングプロダクションさんのスタジオ、ここで日夜、自主練をされている、その中には今回共演していただく大先輩の荻野目洋子さんをはじめ、国宝級アーティストさん達の汗と涙が滲んでいるような床を見つめると、新里さんの次なるステップはこの床一面に流れる汗と涙の数が結果を出してくれるのではないでしょうか。まずは8月のラブ・ソング・カバーズで魅せてくれるカッコいい新里宏太さんを今からとても楽しみにしています。


インタビュアー:佐藤美枝子
カメラマン:Ami Hirabayashi
ヘアメイク:渡部圭依子
許可なく転載・引用することを堅くお断りします。

新里宏太

1995年9月9日生まれ。
2011年開催第24回JUNONスーパーボーイコンテストファイナリスト。協賛社特別賞を受賞。コンテストでは「オリビアを聴きながら」を歌唱し、潜在能力の高さを評価され、プロダクションやレコード会社十数社からオファーを受ける。
2013年7月「HANDS UP!」でメジャーデビュー。同曲がフジテレビ系アニメ「ワンピース」主題歌に採用。2013年12月『第55回輝く!日本レコード大賞』で、最優秀新人賞を受賞。
2021年5月〜7月、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」マーキューシオ役に抜擢。いま最も期待されている大型新人として活躍中!

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