インタビュー Vol.78
優しい歌声のなかに真実の愛がある 品格の輝きを放つアーティスト
日野真一郎(LE VELVETS)
日野さんは、LE VELVETS(ル ヴェルヴェッツ)さんのメンバーとして、素晴らしいハーモニーを聞かせてくださっておりますが、ソロ名義でも毎年コンサートを開催されていらっしゃいます。グループとソロでのモチベーションの違いはどんなところでしょうか。
グループで歌うときは4人の強みもありますし、緊張感も4分の1になりますが、ソロですと、トークも歌も進行など全部ひとりなので、責任感と共にソロの方が、鍛えられて経験値は上がりますね。
ちなみにソロコンサートは今年で何回目になりますか。
同じバージョンで2回やったことがありますがシリーズとしては7回目くらいになります。
(残念ながらコロナウイルス感染拡大防止のため、2020年5月10日の公演は延期になりました)
企画・演出なども全部ひとりで構成されるのですか。
基本的にはそうですね。セットリストなどはスタッフに相談して決めたりしています。いつもピアノソロでやることが多いのですが、将来的にはフルオーケストラでやることを目標に考えています。
声楽の基本は武蔵野音楽大学でオペラからでしょうか。
そうですね。オペラよりも先に、僕自身はビジュアル系ロックバンドが好きで、髪も染めたりして、LUNA SEA、L'Arc~en~Cielなどのコピーバンドのヴォーカルを担当していました。ほかにも、ゆずさんのカバーなども歌っていました。
日野さんはピアノのほか沢山の楽器を演奏できるそうですが、どのような楽器ですか。
コンサートの時はピアノとソプラノ・サックスを演奏します。吹奏楽をやっていたので、ブラスバンドの楽器であれば音階だけなら吹けます。
新しいことにどんどんチャレンジされて好奇心旺盛ですね。
目立ちたがり屋というか、何でもやってみたいという気持ちは常にあります。
小学生の頃からクラシックバレエを習われていたそうですね。
母が習っていたので、母に連れられて小4から中3まで、母と一緒に、バレエを習っていました。男の子1人だったので、思春期の頃は恥ずかしかったです!
大学に行ってからもオペラの授業の一環として週1回だけ土曜日の1時から4時までバレエのクラスがあったので、レッスンは続けていました。
バレエ・ダンサーの西島数博さんともミュージカルなどで共演されていますが、レッスンをご一緒…はないのでしょうか。
それはないですねー(笑)。でも歌の振り付けを教えてもらったりしています。
西島さんと日野さんのダンスの夢のコラボどうでしょうか。
そうですね〜、事務所が許せば…(笑)
テノールとソプラノを担当されていて、とても美しい高音が魅力的なのですが、何オクターブまで歌えますか。
基本がテノールで、カウンターテナー的な感じで、男性コーラスの中に女性の声があったら、更に幅を広がるのではないかと思いスパイス的にやっているのですが4オクターヴ弱くらいまでなら歌えます。
ソロコンサートではあらゆるジャンルを歌われていますが、普段、よく聴く音楽はなんでしょうか。
クラシックは勿論ですが、洋楽も好きで、ジャズ、J-POP、POPS、ROCKなど色んなジャンルが好きなので、一つに固執しないで聞いています。
LE VELVETSさんの中で日野さんがいちばん最初に2014年、ミュージカル「ファントム」デビューをされたのですが、ミュージカルの魅力を教えてください。
コンサートでもミュージカル曲は歌いますが、そのシーンを想い描きながら歌います。舞台ではその作品の中で違う自分を落とし込むというか、非日常の役にならなければいけないですし、演じながら歌うので、楽しいですね。また作品と共に新しい出会いがあり、刺激ももらうので、とても勉強になります。
(2020年7月31日(金)〜8月3日(月)スーパー神話ミュージカル「ドラマティック古事記〜神々の愛の物語」出演予定)
LE VELVETSさんの結成は今年で12年ですが、いま振り返ってみていかがですか。
一年一年、着実に何かを積み重ねてきたと思いますし、メンバーから刺激をもらったり、まわりの方々に支えていただいているので、貴重な時間の積み重ねでしたね。メンバー同士も、育ってきた環境も経験してきたこともみんな違うので、意見が分かれることもあるし、互いの意見を尊重しながら本音で語り合いここまで来たという感じですね。
今後、演じてみたい役柄はありますか。ご自身が観に行きたいと思う、特に好きなミュージカル作品はありますか。好きな曲は何でしょうか。
僕は「モーツァルト」が好きなので、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの人生の苦悩とか共感できるものもすごくあるので、演じてみたいです。
よくご覧になるミュージカル作品はございますか。
「エリザベート」はメンバー(佐藤隆紀さん:オーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフ1世役)も出演していますので、あとは「Les Misérables」もブロードウェイに行った時に観劇に行きました。
観ると自分も頑張ろうと思いますし、大変だったろうな〜と思いますね。
今回はラブソングをテーマに歌っていただくのですが、何気なく口ずさむLOVE SONGはありますか。
自分で弾き語りもしている中島みゆきさんの「糸」や尾崎豊さんの「I LOVE YOU」は口ずさんだりしていますね。
日野さんというと本当にいつもお洒落でスタイリッシュでいらっしゃるのですが、お気に入りのブランドやファッションのこだわりはどんなところですか。
今日は「SOS TE NUTO(ソスタヌート)」 です。洋服はひとつのブランドに固まるのではなくて、セレクトショップなどで選ぶのが好きですね。
今回のコンサートは初共演のかたが殆どだと思いますが、いかがでしょうか。
自分が持っていないものを皆さんが持っていらっしゃるので、色んな化学反応が良い相乗効果によって、お客様にとって心に残るコンサートなれば嬉しいですね。
日野さんにとって究極のLOVE SONGを1つあげるとしたら。
難しいですね。Bruno Marsの「Just the Way You Are」も好きですし、やはりいつも歌っている「糸」はいいですね。友達や家族との思いやりなど、恋愛関係じゃなくても大切な人とのつながりという意味でも幅広いつながりがあるのでこの曲でしょうか。
ファンの皆さんにメッセージをひとことお願いします。
お客様の心に響くような歌を歌って「元気になりました」と言って貰えたり、そのひとの人生の一部になれるようなアーティストになれたら嬉しいなと思いながら歌い続けています。そんな想いが届くような素敵なコンサートになるようにしたいと思っています。
しぃたんの愛称で親しまれている日野真一郎さん。
もって生まれた華やかなオーラと音楽的才能を開花させ、アーティストになるために生まれてきたようなひと。LE VELVETSさんのオーチャードホールコンサートはもう中毒になる程観に行かせていただきました。歌唱力は勿論、何と美しいのだろう。何と洗練されているのだろう。何と紳士なのだろう。トーク力でどれだけ笑わせてくれるのだろう。と毎回のステージに圧倒されることだらけ。人気コンサートなので、チケットが取れなくて苦労したことも数知れず。メンバーの中でもひときわ目立つ日野さんはなんと言ってもカウンターテナーの艶やかな美しさが半端じゃない。そして魅力的なヘアースタイル!
いつもセットが大変じゃないかしら、などと妄想しながら、幸せな時間を過ごさせていただいております。
ソロコンサートも超人気で、レパートリーはジャンルを問わず、楽器も多才で音楽愛に溢れ、誠実さを感じすにはいられません。
今回、日野さんとは全員初共演のアーティストの皆さんと共に、世界中のLOVE SONGを歌い幸せな時間をお届けいたしますので、どうぞ元気な笑顔でお目にかかれますように…
カメラマン:Ami Hirabayashi
ヘアメイク:渡部圭依子
映像協力: SL-Company Inc.
日野真一郎
武蔵野音楽大学声楽科同大学院修士課程修了。2008年クラシックを中心に独自の世界を創り上げているヴォーカルグループ「LE VELVETS」でデビュー。昨年、世界のミュージカルの名曲を収録したアルバム「WOLRD MUSICAL」を発売。また、2014年秋に「ファントム」にシャンドン伯爵役にてミュージカルへの初出演を果たし、2017年秋、Super神話音楽劇「ドラマティック古事記~神々の戦いと旅立ちの物語~」、2018年秋、韓国発日本初演ミュージカル「SMOKE」では超役での出演を重ね、翌年夏には同ミュージカルにて超・海、2役を好演。2020年夏には、Super神話音楽劇「ドラマティック古事記~神々の愛の物語~」に出演予定。
▼LE VELVETS オフィシャル・サイト
https://www.le-velvets.com/
▼日野真一郎 オフィシャル・ブログ
https://ameblo.jp/shinichiro-hino/
※本公演は、新型コロナウイルスの感染拡大状況に伴う、国や自治体から発布される制限事項に従って開催いたします。最新情報は当ホームページにてご確認くださいますようお願いいたします。