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インタビュー Vol.59
日本人の心を凛として歌いあげる唯一無二の実力派!!
島津亜矢

●幼少の頃より数々の、のど自慢大会でグランプリを獲得されていらっしゃる島津さんですが、いちばん最初は何歳の時に、何をお歌いになられたか覚えていらっしゃいますか。

あまりよく覚えていないのですが、3歳の時に岩崎宏美さんの「ロマンス」を歌わせて頂いた記憶があります。

●島津さんのカバー・アルバム「SINGER」で「聖母たちのララバイ」を歌われた声が岩崎宏美さんとそっくりなので、ビックリしました!

大変光栄です。実は同じレコード会社に所属をしている縁から、オムニバスのアルバム企画でご一緒をした事があります。その時のミキサーさんが、岩崎さんと私の声が似ているので、わかり難かったと仰っていました。

●グランプリ荒らしみたいな感じだったそうですが、いつも会う顔ぶれもいらっしゃったのではないでしょうか。

そうですね。よく一緒になる人はいました。相手も私を見て、また来ている!って思われていたと思います(笑)

●4月の明治座公演を拝見させていただき、共演の北山たけしさんがおっしゃっていましたが、行くとこ行くとこで島津さんに会っていて、優勝するのはいつも島津亜矢さんだったそうで。

そんなことはないと思いますが・・・。でも私、北山くんの記憶が無いんです(笑)

●歌を好きになったきっかけは何だったのでしょうか。

母は私がお腹にいる頃から、「演歌を歌える子にしたい」と、胎教で演歌を聞かせたり、コンサートに行っていたそうなのですが、そのことが大きな影響だったと思います。物心がつく頃には、演歌が大好きになっていました。入り口は演歌だったのですが、4つ違いの姉の影響で、岩崎さんの歌もよく歌っていました。

●お母様の影響を受けられて、姉妹が歌をお好きになられたのでしょうかー

そうですね。ただ、姉は今では普通の主婦をやっています。

●プロ歌手になろうと思われたきっかけは何だったのでしょうか。

小さい頃から何となくですが、歌手になるだろうなとは思っていました。強く思ったのが、小学校6年生の時に、東京で「日本ちびっこ歌謡大賞」に出場して、山本譲二さんの「ごめんよ」を歌って、優勝をした時です。その時に再確認といいますか、歌手になりたいと強く思いました。

●この時は演歌で、しかも男性歌手の歌を選ばれたのですね。

はい。私は、北島三郎さんが大好きで、北島さんの歌もよく歌わせていただいていたのですが、その頃ちょうど、山本譲二さんの「みちのくひとり旅」が流行っていました。その「みちのくひとり旅」で、以前に「日本ちびっこ歌謡大賞」に挑戦をしたのですが、その時は、風邪をひいてしまって、落選してしまいました。それで、2年後にまた、譲二さんの歌でリベンジをしたいと、「ごめんよ」を歌わせていただきました。

●島津さんが最も尊敬する歌手は?

北島三郎さん、山本譲二さんが大好きで、美空ひばりさんはもう特別な存在です。でも、私の歌の入り口は絶対に北島三郎さんですね。

●1986年5月21日「袴をはいた渡り鳥」星野哲郎作詩、市川昭介作曲でデビューされて、デビューが決まった時の感激はいかがだったでしょうか。

それはもう嬉しかったです。早いもので、今年でデビュー33年目を迎えました。

●いちばん最初に2001年の紅白歌合戦出場が決まった時の感想はいかがでしたか。

ずっと応援して下さったファンの皆様に、ようやくご恩返しが出来ると、嬉しかったです。初めて紅白に出演する歌手は、記者発表に出なくてはならないのですが、その発表の日に、福岡の公演が入ってしまっていました。やむなく、着物のまま飛行機に乗り、東京で記者発表に出て、また福岡に戻ってくるという事になってしまいました。コンサートの開演時間が、1時間半以上も遅れてしまったにも関わらず、お客様が拍手で迎えてくださった時には、感動で涙が溢れてしまいました。

●紅白も昨年で4回出場され、昨年の「The Rose」も素晴らしかったです。英語もバッチリ!

いえいえ。お恥ずかしいです(笑)

●先ほどの明治座公演では、2部のアタマに北山たけしさんとミュージカル・アラジンの「ホール・ニュー・ワールド」のデュエットで出てこられたのにはビックリしました。キッズダンサーが10名でダンスしたり、とても楽しませていただきました。

キッズダンサーが本当に可愛くて、そしてみんなとてもダンスが上手いんですよね。私の歌の後の出番だったのですが、私の歌の時にドライアイスを使うんです。そのドライアイスのせいで、ステージの床が凄く滑ってしまい、キッズダンサーの子達が毎回、転ぶんです。でも、すぐに立ち上がって踊る姿が本当に一生懸命で可愛くて、一緒に共演出来て、とても楽しかったです。

●そうそう、島津さんの7歳の時の「舟歌」がユーチューブでアップされていました。

恥ずかしいです。見ないで下さい(笑)

●沢山のレパートリーの中から玉置浩二さんの「ワインレッドの心」などもカバーされていますが。

玉置さんの歌も大好きです。恐れ多いのですが、一度でいいので、玉置さんの生の声を隣で聞いてみたいです。

●3月には日本武道館で中島みゆきリスペクト・ライブにもご出演されましたが、中島さんの歌も沢山歌われていらっしゃいますね。カバー・アルバム「SINGER」の中でも、中島さんの歌を数曲カバーされています。「糸」、「紅灯の海」、「地上の星」、「時代」、「アザミ嬢のララバイ」なども。

そうですね。中島みゆきさんの歌の世界が大好きです。「中島みゆきリスペクトライブ」にお声をかけていただいたのは、今年で2回目だったのですが、ありがたかったですね。

●演歌歌手の島津さんが中島みゆきさんの歌を圧倒的存在感で歌い上げる力強さで約1万人のお客さまを掌握した感じが伝わってきて、鳥肌が立ちました!

ありがとうございます!!

●特に印象深かったのが、8人の歌手の皆さんがわりとトークが長めだったのに、島津さんはあまりお話にならないー(笑)

そうなんです。あまりトークは得意ではなくて…(爆笑)特に人見知りなところもありまして…。

●でもお話をされた方が緊張感もほぐれて、少し楽なのではないでしょうか?

私は話さない方が楽です(笑)話す方が歌うよりも喉を使うので、話は短い方が楽です(爆笑)

●喉のケアで心がけていらっしゃることは?

こまめにうがいをしたり、普段はマスクをして、寝る時もマスクをしています。

●大きなコンサートが続いていますが、2015年には30周年記念リサイタルを東京国際フォーラムで行われていますが。

以前は、一年間の締め括りという感じで、毎年やらせて頂いていたのですが、劇場公演をやらせて頂く様になってからは、節目の年にやらせて頂いています。

●そして、昨年は、クラシックの殿堂、東京オペラシティホールで「島津亜矢SINGERコンサート」の開催。このセットリストには、演歌は歌わないがコンセプトだったそうですね。

一曲目が、ホイットニー・ヒューストンさんの「I Will Always Love You」だったのですが、これをア・カペラで歌いだすという演出でした。響きの良い素晴らしいホールなので、気持ち良く歌わせて頂きました。

●そのDVDがなんと、5月16日に発売とのこと。演歌歌手がポップスを歌うのか、ポップス歌手が演歌を歌っているのか、ジャンルレスの実力はまさに完全無欠ですね!レパートリーって数えられますか?

新しい事を覚えようとすると、何かを忘れてしまったりするので、数えたことはありません(笑)

●歌をいつどこでて練習されているのかわからないと社長さんが仰っていらっしゃいましたが。

移動の車の中や飛行機の中で覚えたりします。声を大きく出し過ぎることもあるので、注意しながら歌っています(笑)あとは、お風呂の中もですね(笑)

●島津さんのバンドのバンドマスターが貫田重夫さんとのことですが、貫田さんは私も、東京キューバン・ボーイズさんでも長くお付き合いいただいておりますが、島津さんからご覧になられて、どんな方ですか。

凄く良い方で、長くバンドマスターを務めていただいています。時々、ご自分で作ったお野菜を持ってきてくれて(笑)先日もスナックエンドウが凄く美味しかったと伝えたら、次の現場に、朝5時に起きて、スナックエンドウを採ってきてくれました(爆笑)

●島津さんの会報にお書きになられている文字が素晴らしく美文字でビックリしましたが、お習字を習われていたのですか?

小学性の頃に少しだけ習いましたが、続きませんでした。「希望」という文字ばかりを毎日書かされて、飽きちゃいました(笑)

●オフの時の過ごしかたは。

トイプードルを飼っているのですが、一緒にいる時が一番癒されますね。普段、地方公演が多いので、留守の時は母にみてもらっています。

●今回は「SHIMAZU AYA ♪ JAZZ」にチャレンジしていただきます。50周年という記念の節目に全国から観にこられるファンに一言お願いします。

ジャズ界の大ベテランの方々の前でとても恐れ多いのですが、今回初めてジャズのビッグバンドで、ジャズナンバーを歌わせていただきます。このフェスに出演させていただけること、そして、ジャズファンの皆さまに会場でお目にかかれますことを、今からとても楽しみにしております。

先日、島津亜矢さんのコンサートに伺いました。島津さんが客席に降りて、お客さまの近くを練り歩きながら美空ひばりさんの「おまえに惚れた」を歌った時に私は号泣してしまいました。心の琴線に触れる島津さんの歌う歌詞を私の命が求めるように、涙がボロボロと止め処もなく流れて、歌の世界に導かれている自分がいました。こんな経験をしたのは初めてのことです。数え切れないほど沢山のレパートリーをお持ちの中で、2時間のコンサートにまとめて選曲するのは大変だと思います。
「一本刀土俵入」の曲紹介をされた時に観客が待ってましたとばかりに、「オッ!!」っと威勢のいい掛け声が飛び交っていました。よく何でも歌える人、といいますが、私は島津さんほどジャンルを超えて歌える歌手に出会ったことがありません。演歌歌謡ショーがロックになったり、ミュージカル仕立てになったり、サービス精神満点の島津さんに惚れないわけがない!そう思わせてもらえる素晴らしいコンサートでした!!

インタビュアー:佐藤美枝子
カメラマン:Koji Ota

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