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インタビュー Vol.42
ジャミン・ゼブは音楽のおもちゃ箱
ジャミン・ゼブ

●皆さん本当にいつも仲良しですね。

スティーヴ:普通ですよ。一人ひとりの時間も持っているし、ベッタリという仲の良さではないですね。

コージロー:でも、仲は悪くはないですよねー。

シモン:この感じで付き合っていくとお互いに楽かな〜っていうのがわかってきたかも~(笑)。

●プライベートでもお仕事を離れて飲みに行ったりされるのですか。

スティーヴ:たまにですねー。

シモン:仕事の後に一緒に飲むことが多いですから、前ほど集まる機会は減りましたけど。

●うちのリハーサルの日にレンセイさんがお財布を駅に置き忘れてきて、大騒動になった時に、他の3人の方が銀行に電話してあげたり、カード会社に連絡してストップしてあげたりと必死でレンセイさんの紛失物を探してあげていたのがすごく友情を感じ、印象に残っていて、皆さんの優しさと結束力を感じました。

レンセイ:そうでしたね。あの時は大変でしたが、みんなが助けてくれましたね。

●音楽大学とか、ワグネル・ソサエティとか、ちゃんと基礎ができていらっしゃった上で、ジャミンさんたちの運命的な出会いがあったという不思議。皆さんが持っていらっしゃる絶対音感とは?

コージロー:流れている音がドレミファソラシドのどこか分かるということですね。

シモン:僕はドレミでは聞こえてこないです。ア・カペラで歌うので、最初の音をピッチパイプを使わずに、ハモることができるということかな〜。

スティーヴ:それは人によって違うみたいですね。大体の基準の音を覚えていって、その感覚も4人で近いものを持っているということかな。でもそれがコーラスの4人でハモる中で使われるかというと、必ずしもそうでもないですね。それよりお互いで響いた音の世界に入っていくことが大切で、頼りすぎるとパーソナルになっちゃうので。

コージロー:絶対音感は誰しもが持っているものじゃないから、ある程度、恵まれた能力を持っているというのはありますが、それに頼りすぎないことが大事ですよね。

スティーヴ:出だし以外では、まず使いません。この歌はこうなんじゃないかなって、自分一人に戻ってしまうと、後で何かを聞いた時にやっぱり合っていないんですね。音程としては正しいのかもしれないけど、でも、今、そこに生まれるものに集中していくっていうことがいちばん大事かなって思います。

シモン:絶対音感を持っているからって、歌う音がピッタリと合うわけではなく、出たものに対してハーモニーを作らなければいけないから、結局そればかりには頼れないですね。

スティーヴ:依存していくものでもないし、でもこの音だっていう確信もあるのですが、それだけではないということですね。

●皆さんとても英語の発音が素晴らしいのですが。

スティーヴ:コミュニケーションとしてネイティブの人とは全然違うと思うのですが、レンセイを含めて、仕事仲間にもネイティブが多いし、育った環境で言えば父親が英語を使う仕事に携わっていました。子供の頃から、何かしら聴く環境にいたというところからスタートしていると思います。

●6月15日にリリースしたばかりのニューアルバム「Parade」の制作期間はどのくらいですか?レコーディングの時間帯は?

コージロー:「Parade」の構想ができてからというと…、アレンジは前々からあるものもあるので、結構長い時間がかかっていると思います。

シモン:最初にスタジオに入ってから、ミックスが終わるまでは、約4か月ですね。我々は健全なミュージシャンで(笑)、レコーディングに費やす時間帯は朝早くだったり、12時くらいから、とかでしたねー。

●喉の調子の良い時間帯は?

スティーヴ:それはみんな違うから…(笑)。

シモン:僕は、起きた時間から極力遠い時間がいいですね(笑)。

●コージローさんからみたスティーヴさんはどんな方ですか?

コージロー:自分が見ないものを必ず見てくれているので、とても尊敬しています。

●スティーヴさんからみたコージローさんは?

スティーヴ:ずっと変わらず、取り組み方が真面目ということですね。真面目だからこそ迷うことがあると思うし、必ずしも器用じゃないのかもしれないけれど、いつも芯が通っていて真っ直ぐな人ですね。

●レンセイさんからみたシモンさんは?

レンセイ:最初シモンと会った時、シモンはハナカミ王子みたい(全員爆笑)。じゃなく…、ハニカミで静かだった。最初はあまり喋らなかったね、シャイだったね。

シモン:なんでそんな昔のことを言うの?(笑)

レンセイ:あっ!今は、面白い人。カッコイイしユーモアのセンスがイイと思いますね。目で会話ができちゃう (o^_^o)

●シモンさんからみたレンセイさんは?

シモン:ライブでもこういう時も、その時々でムードが作られるし、愉快だから雰囲気がプラスになるし、日本語だと可愛い末っ子みたいな感じだけど、英語で話すとすごく賢くて、実はしっかりしているんですよね。音楽的にもすごく尊敬できるし、ソングライターからシンガーとしてもとても尊敬しています。

●10年お付き合いしていてどんどん絆が深まっていく感じでしょうか。

シモン:ただ仲良くなるだけじゃなく、絆が深まるという言い方は確かかもしれないですね。

●4人はある意味ではライバルではないでしょうか?

スティーヴ:一人一人が輝く瞬間もあるけど、4人でハモる時間が長いし、4人同時に生み出すものが多いから…。

シモン:〝オレがオレが〝というグループではないかも、ですね。

●皆さん謙虚ですよね。先日もコンサートの時に広い楽屋なのに、4人固まって座っているのをうちのスタッフが目撃して(笑)。なんであんなに広いのに、みんな固まっているの?!って言ってました(笑)。

スティーヴ:これからはもうちょっと広く使おうかー(笑)。

シモン:いつも距離感が近いのかも(笑)。

●4人のそれぞれの役割分担はあるのですか?

コージロー:何かしらはあると思いますが、自然にこういう形になってきていますね。レンセイはムードメーカーで、スティーヴは最初にバシッと言ってくれる役。シモンは見ている役。僕はその他雑用かな(笑)。

スティーヴ:決めておいた役割を、もし辞任してしまったら怖いなって。同じテーマに対してみんな見ているし、みんなが全部のことを見てやっているんじゃないかなって感じます。みんなそれぞれがムードメーカーでもあるし。

●MCはスティーヴさんが担当ですか。

スティーヴ:そういう印象になっていますね。レンセイがまだパッと日本語で出てくるという感じではないから。

シモン:比率はそうですね。

●かつて読売日本交響楽団や東京フィルハーモニー交響楽団と共演されたことがあるのですね。

コージロー:読響公演では、ゲストで映画「ロッキー」の中から歌いました。

スティーヴ:東フィルは「ウルトラマン・シンフォニー・コンサート」でした。個人的にはとても嬉しかったですよ。

●当協会で開催しているビッグバンドフェスティバルがありまして、ぜひジャミンさんにもお願いしたいと思っていたのです。でも、特にブラス・セクションなどは、歌とぶつかったりもするみたいですね。

スティーヴ:4人のコーラスのあり方とか、音のイメージが、ビッグバンドでいう何かの楽器に当たっていたりとか。

コージロー:ビッグバンドをコーラスに置き換えたようなアレンジの曲も結構あるんです。

スティーヴ:なので、ちゃんと計算してやらないと、結構チャレンジになってくるとは思います。

●いつもコンサート会場は圧倒的に女性ファンで埋め尽くされていますが、好きな女の子のタイプは?

コージロー:優しい人が好きです。

スティーヴ:大事ですね、この仕事をしていると優しさは(笑)。

●お客さんのお顔ってステージから見えますか?

コージロー:結構見えますね。2,000人くらいのホールでも見えることがありますよ。

シモン:やっぱり優しい人が好きです。ツンとした感じよりほんわかしたマイルドな感じの人が好きですね。

スティーヴ:色々な優しさがありますが、僕は叱咤激励を受けるような優しさかな。

コージロー:芸能人の方なんか、結構、強い印象がありますよね。男勝りで芯が通ったイメージ。でも、最終的には女性らしい、優しい人がいいな。

スティーヴ:たまに強さを強調する人がいるじゃないですか。それはちょっと…(笑)。

シモン:気品があるっていうか。それは自信に裏付けされているんだろうね。

スティーヴ:軸がある人に強さがあるんじゃないかなーって。だから優しくなれるんじゃない。内なる強さを秘めた優しさ。

レンセイ:私も優しい人が好きですね。あの〜、シモンと私は反対じゃないんですけど、大分違いますね。シモンは可愛い人が好きで、私はカッコイイとかワイルドで賢い人が好き。

スティーヴ:ワイルドって、ターザンみたいな人?(全員爆笑)

シモン:スタイルのいい人?

レンセイ:そう、スタイルのいい人がいいよね。インテリジェンスのある文化的な人。そして、面白い人が好き。

スティーヴ:楽しくなれる人。互いに引き立て合える人。

●さて、その好きなガールフレンドに歌をプレゼントするとしたら。

コージロー:え〜この話題まだ続くの〜?(笑)。その人が好きな歌を覚えておいて、喜ぶように歌ってあげたいから、一概には言えないですね。

スティーヴ:今までに気に入ってもらった曲とか、そういうのってあったの?

コージロー:ありましたね。すごく昔の話ですが、まだ大学生の頃に平井堅さんの歌が好きでカラオケで歌ってあげたことがあります(全員爆笑)。

●平井堅のバラード、いいですね。ホロっといっちゃいますねー。

シモン:僕も、相手が好きな歌を歌いますね。

コージロー:今までに歌ったことあるの?

シモン:よく歌っていたのは久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」とか、バラードだったりね。

スティーヴ:大切な人と共有したい何かが、そこには込められているんでしょうね。ジャズ・スタンダードのナンバーはそういった曲が多いですよね。

コージロー:一緒に歌えたらいいよね。

スティーヴ:そういう大切な人と一緒に歌う(笑)、一緒に入り込んでもらえるようなことが大事かもしれませんね。笑ってもらえるような。例えばあなたのことだけ…とかより、なんとかyouとか、with youとか、spend my life with you〜みたいなものを持っているような。

シモン:重いな〜。逆のことで、kissとかkiss youとかが入っている歌詞でキッカケを作るとか(笑)。

スティーヴ:一人で歌う曲じゃないですが、フォー・フレッシュメンの「Their Hearts Were Full Of Spring」。自分たちがやがて死んだ後でも何かが残る、という歌。

コージロー:それって究極のラブソングじゃない?(全員爆笑)

シモン:ベタ惚じゃない、それは(笑)。

スティーヴ:大切な人と共有するの(笑)。

コージロー:幸せだよ!!それ歌われた人は(笑)。

レンセイ:ビリー・ジョエルのLullabyがいいですね。でも、私はやりすぎ王子なので(笑)、たぶんオリジナル曲を作ってあげますね。それを彼女とデュエットしたいですね。

●今のお話の中でジャミン・ゼブの皆さんが、好きな女の子に歌ってあげたい曲をまとめてみました。

コージロー:平井堅の曲。

シモン:久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」やバラード。

スティーヴ:フォー・フレッシュメンの「Their Hearts Were Full Of Spring」。

レンセイ:ビリー・ジョエルの「Lullaby」。

●ジャミン・ゼブの唄う究極のラブソング特集やりたいですね。お客様にはハンカチを配って、泣いていただくコンサート。コージローさん、スティーヴさん、シモンさん、レンセイさんの創り出す美しいハーモニーで大人のラブソングを!

●最後に一言だけ、サマージャズのファンの方にメッセージをお願いします。

コージロー:サマージャズは、昨年に引き続き2回目の出演で、僕らはア・カペラで参加します。ぜひ、皆さんに楽しんでいただきたいので、ジャズだからってかしこまらないで、気軽に聞きにいらしてください。僕らも、たくさんのアーティストの方々と一緒に出演させていただくことを、今から楽しみにしています。

ジャミン・ゼブの歌声を聞くとまるで「音楽のおもちゃ箱」をあけたときのようなドキドキワクワクの嬉しさに溢れている!JazzをベースにAmerican pops、J-pop、chanson、Musical、Latin、Classic、Hawaiian、国家斉唱に至るまで様々なジャンルの音楽をジャミン・ゼブ流に唄いこなすその実力は日本の音楽シーンに新たなムーブメントを巻き起こすべく、若いリスナーたちに圧倒的支持を得ています。サマージャズでは、ジャミン・ゼブの洗練された完璧なハーモニーに酔いしれていただきたいと思います。

インタビュアー:佐藤美枝子

こちらにジャミン・ゼブのカンフェティのインタビューもupされています。
http://www.confetti-web.com/sp/feature/article.php?aid=178

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