特集

インタビュー Vol.17
ステージを愛し恋に燃える芸能生活47年の輝き
今 陽子

●今陽子さんの小さい頃はどんな感じだったのでしょうか。

小さい頃から洋楽が大好きでした。昔ペンパル(特に海外のペンフレンドを指す)というのが流行ったでしょ?アメリカのお友達と英語で文通したり、名古屋で通っていた学校がミッションスクールで、そこには外国の先生が多く、イングリッシュ・ネームもあったり、イングリッシュ・スピーチ・コンテストもあって優勝したりしていたので、昔からアメリカや英語に慣れ親しんできたというのがありますね。

●すごく良い環境だったのですね。ではご両親も洋楽がお好きだったのですか?

いや、洋楽関係は私だけです。

●でも歌を好きになったというのは、どなたからか影響はあったのですか?

全然ジャンルは関係ないのですけど、母が民謡とか歌謡曲、演歌など、いわゆる和モノを歌うのが上手かったです。それと、もともとウチは、祖父が尺八、祖母が三味線、伯父が都々逸の師匠という感じで、邦楽なんです。それで母が民謡や歌謡曲、演歌が得意なんですよね。全国のど自慢コンクールみたいなものでも優勝しているし、そして父はハーモニカやギターとかすごく楽器が好きで自分のバンドを組んでいたので、だから、そういう「音楽」というものには、ちっちゃいときからどっぷり浸かっていた感じでした。ナイスな音楽環境です(笑)。

●洋楽が好きになったきっかけというのは?

小さい頃からピアノを習ったり、バレエを習ったりしていて、それで顔がハーフみたいな感じだったので外国っぽいイメージを自分で持っていましたね。ハーフっぽいというのは、父は岡田真澄さん系の堀が深い感じで、母は森光子さんのような優しい雰囲気の両親だったので。父は5年前に亡くなりましたが、母は87歳ですけど超元気で超若いです。3/21の「ポピュラー・ミュージック・コレクション Vol.2」にも来ると思います。

●今さんが第一線でご活躍されていることはお母様にとってもハリになったり、エネルギーになっているのではないでしょうか。コンサートなどに出かけていく、という目的もできますしね。

そうですね。母であり、姉であり、親友であり、ファンであり、全部兼ね備えているので、私のコンサートはとても楽しみにしてくれています。だいたい見てますね。

●今さんといえば、芸能界を10代でデビューされて、恋多き女性の華やかなイメージがありますが、最近もトキメクようなステキな恋をされていらっしゃいますか。

いくつになっても恋はしていないと・・・(笑)。一緒に飲み食いする仲間はみんなカッコいい弟分ですね。

●まず顔からはいるのですか?(笑)

特に若いイケメンが好きです(笑)身長180センチ以上で・・・結婚していた元旦那も元モデルでしたから、これは私の病気で(笑)。私が好きな顔のタイプっていうのがあって、親友やファンの方とかは、「あ!陽子さん好み!」って直ぐにバレますよ。やっぱりこの仕事はラブソングをうたっているわけですから、いくつになっても女性である歓びと恋心を持っていなかったらお仕事できないと思う。

●ピンキーとキラーズというのは歌の世界の人、今陽子さんというのは歌のほかにミュージカルもたくさん出演されている舞台女優の人、というお二人が共存されているというイメージがあり、ピンキーさんとお呼びしてよいのか、今陽子さんとお呼びしてよいのか。。。

それは新しいですね(笑)。はじめて言われました。最近では、「陽子さん」とか呼ばれるのが多いですね。逆にピンキーと言う人は少ないですね。最近割と若い人と仕事したりしていますが、私のピンキー時代をほとんど知らないので、今陽子というのが自然なんですよね。「ピンキーさん」と呼ぶ人は50代以上が多いですね。

●私のまわりの2、30代のスタッフも「恋の季節」は知っていますよ。

あれは、私のヒット曲としてではなくて、日本の歌謡史に残る昭和のビッグヒットですからね。昭和の名曲トップ10とかのテレビ番組では、だいたい入りますからね。

●270万枚も売れたとか!?

いろいろなんですよね。実数は400万枚以上らしいのですが、オリコンとかでは240万枚と言ってるし、先日のテレビの特番では270万枚と言っているし。。。本人は実数がわからないですね(笑)。

●元祖スーパーアイドルがピンキーさんですけど、いまのアイドルとその時代のアイドルとは凄く変わってきていますよね。

世の中も変わってますから、一概に竿で比べちゃ行けないと思うのですよ。バックボーンや世の中が変わっていますから。

●その後はミュージカルもたくさん出演し、今さんの代表作もいくつもございますが、ミュージカルの作品もアーティストとして財産ですよね。

そうやって言ってくださるのが私は嬉しいですし、まさに私が望んでいるところなんですね。時代のニーズに合わせてアーティスト今陽子としてミュージカルもやる、そして好きなジャズもやるという、好きなものはアーティストとして一生やっていきたいんですよね。

●岩谷時子さんは、今さんにとってどんな方でしたか?

とにかく私のオリジナルのほとんどは岩谷さんなので。岩谷時子、いずみたく、ピンキーとキラーズ、このセットでやってきてましたから。師匠のいずみたくさんの音楽的なパートナーとして、岩谷さんがいらしたので。

●いずみたくさんは恋多き男と聞いておりましたが・・・。

子供の頃はあまりよくわからなかったのですけど、大人になってから色々見たり、聞いたりして良く知ってますけど、とっても素敵な男だなって思ってます。恋が多く、夢が大きい、だからあんな素敵な曲が書けるんだな、って思います。

●かたや、岩谷さんは独身だったのですよね。

詩の中で恋をされていたお方だと思います。「恋のバカンス」も『裸で恋をしよう〜』だとか、あの時代にこんな言葉が使われていたわけですが、ザ・ピーナッツさんもおっしゃっておりましたが、品悪くなく歌えるというのが凄いです。そして郷ひろみ君の「男の子女の子」も作っちゃう。そしてミュージカルの「ミスサイゴン」、「レ・ミゼラブル」も岩谷さんですからね。だから、一回も結婚されていませんし、恋のうわさも聞かなかった岩谷さんだからこそ、架空の中でロマンのある言葉や詩が出てくるだと思いますね。

●素敵ですよね。いつまでも少女のままといいますか。。。

いないですよね、そういう方って。ある意味、女性として考えられないですよね。私も結婚して離婚もしていますけど、やっぱり恋なしでは生きていけないじゃないですか。結婚もせず、浮いた話もなく。ただ、越路さんとはね、ベストパートナーでしたよね。ある意味、越路さんがパートナーであり、姉であり、彼ですよね。

●理想ですよね。そういうつながりって。

そう、私もそれを若いときに思ったのですよ。ピアニストや作曲者がいつもそばにいて、とか。でも私は絶対無理ですね。オンとオフをはっきりわけてますから(笑)。私は、ボーイフレンドとかは芸能界とか一切関係ない人ですし。疲れちゃうので。でも、友達はいっぱいいます!イケメンの飲み友達も(笑)。

●姐御っぽい雰囲気があるのだと思います。

宝塚現役の方や元宝塚の方と仲良いのですけど、みんな私が話しやすいみたいで、「宝塚の先輩みたい」っていうし、現役のコなんかも「今さんって、何組にいらっしゃったのですか?男役出身ですよね」って断定されますから(笑)。

●今までご出演の作品のなかで最も印象に残っているミュージカルはなんでしょうか。

一番評判が良かったV6の坂本昌行くんと共演した「ボーイ・フロム・オズ」のピーターの母役。あの「ドント・クライ・アウト・ラウド」は、あれで会場中のお客さんがハンカチ2枚分ぐらい泣いてくれたし、すごくオイシイ役だったので、私のファンの方もあれがやっぱり一番、と言ってくれていますね。今でもライブやるときは、あの歌を歌っていますね。「恋の季節」より持ち歌みたいになってます(笑)。あとは、和央ようかさんと共演した「ディートリッヒ」の母、ヨゼフィーネ役です。これも泣かす役なんです。明るいサバったとした性格なのですけど、ミュージカルでは泣かす役だったりするので、そこが歌手としての今陽子、ミュージカルの今陽子、というのも違いがはっきりしていますね。女優になるときは完全に役になりきります。女優の時の今陽子は、歌手のイメージと正反対の役が多いですね。

●本番中の面白い御話しなどありますか?失敗談のようなユニークなことなど。

プロとしての心構えは15歳の時からたたきこまれているので、私はとにかく完璧にやりますよ。素晴らしい演出家、浅利慶太さんからプロ中のプロの心構えと舞台に対する厳しさを教わってきていますから。

●本当に、いろいろな方とお仕事をなさってきたのですね。。。

もう芸歴47年ですから、たくさんの方とお仕事をさせてもらいました。健康に気をつけてやってます(笑)。FacebookやLINE、アメブロなどもやっていますし、若いスタッフの方々と一緒に色々やっていますよ。楽屋裏の写真をアップしたりして、そこから若いファンも増えてきています。地方のファンの方は、今日のお仕事の内容をアップしたりすると楽しんでくださいます。自分も楽しいので日課になっていますね。

●御出演していただく「ポピュラー・ミュージック・コレクション Vol.2」の時も、どうぞよろしくおねがいします。

今回出演されるヴァイオリニストの寺井尚子さんのファンでもありますので、とても楽しみにしています。

●これからチャレンジしてみたいことはなんでしょうか。

ずっと現役でお仕事頑張れたらいいなと思います。

「恋の季節」を発表されたのが1968年、弱冠16歳。ピンキーで親しまれ一世を風靡。ミュージカルでは感動的なステージを繰り広げ、LIVEでは、華やかに観客を魅了し続ける今陽子さん。キャリアに裏付けされた実力であらゆるジャンルのエンターテインメントの世界にチャレンジ。そして今回のラテン・ナンバーではどんなピンキーカラーを魅せてくださるのでしょう。初共演の有馬忍 東京ラティーノスとゲストにはトランペットのルイス・バジェさんをお招きしてのスペシャル・バージョン。最高級のエンタメで皆さんのハートをとりこにするはず!!!

インタビュアー:佐藤美枝子
カメラマン:Sunny

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