特集

インタビュー Vol.14
ありのままの『今』をピュアに生きる
夏木マリ

いつの時代も女性があこがれる女性はいますが成熟し、子供ごころを合わせ持ち、純粋さも失わず、いつもキラキラと輝いている女性をマリさん語で「マチュレーションガール」と表現されていますが、年齢を重ねるごとに輝きが増していく夏木マリさんは、私たち女性のあこがれでもあり、そのポジティブさは男女を問わず、人としての生き方のお手本です。
夏木さんご自身でも、「フランス婚」や、「ロクマル」という夏木流wordを一般に浸透させたり、常にビックリさせるような面白いことをイメージしてくださって。今日はそんな魅力満載の夏木マリさんのカッコ良さを追求させていただきたいと思います。

●デビューしたのは1973年の20歳ですよね?

高校出てすぐに本名で一度デビューしているので、夏木マリは再デビューなのですが、そう、たしか21歳ぐらい、73年ですね。

●あのときは、すごいセンセーショナルな衝撃を受けました。。。

ありがとうございます。

●セクシーさというのは持って生まれたものなのでしょうか?20歳であれだけの色気を出しているというのは。。。

私は何も個性のない女の子だったので、プロジェクトとしてソフィア・ローレンだったり、チャーリーズ・エンジェルのファラー・フォーセット・メジャースのような、イメージで(事務所が)進みたいということでした。

●でも、デビューしていきなり大ヒットされて。

私としては再デビューなので、楽な感じで唄ったのを憶えています。

●いままでも多くのことに取り組まれていますが、これからは何が一番でしょうか?

やっぱり歌ですね。音楽が好きです。一年中歌って暮らせたら一番ハッピーなんです、いままでたくさんのことに興味を持ってやってきました。演劇を演ったり、演出している印象派を創ったり、テレビドラマとか映画とかラジオとか本とか、ちょっと面白そうだと思うことはなんでもやらせていただいてますから、まあ誤解を恐れずにいえば、自分に才能がないから色々と自分を発見している感じです。

●去年の秋、3曲をリリースされて、それでとっても馴染みのよい、ノリのよい曲で。

そうですね。あの中の1曲は、輝く女性がこの日本に増えたらもっと日本が素敵になるのかなーと思い、(高齢化で)3人に1人のおばあちゃんになるので、私が牽引するということもできる楽曲「ALLIANCE」とロックチューンの「キャデラック」、そして「One of Love(acoustic ver.)」の3曲をリリースしました。

●すてきな曲ですよね。いろんな音楽にチャレンジしているそのパワーというのは、どこからでてくるのでしょうか。

ご縁だと思います。「One of Love」という曲は、支援活動ということが思いがけず始動してでき上がった曲です。エチオピアに行って子供達と会ったりとか、友人の中に花屋さんがいて、そういうご縁で「One of Loveプロジェクト」も進んでいます。人生って不思議だなと思うこともあり、ひとつ何かご縁があると、そこから不思議と興味を持つことがでてきたり、勉強しだしたりすることがありますね。「印象派」は、始めて20年経つのですが、パフォーマンスのメカニズムは一生探していくものだと思っているので続けています。どんどんやりたいことが増えますね。

●それを自分のものに取り込んでいくという作業も凄いエネルギーが必要となりますよね。それを「夏木マリ」にあてこんでいるというのも凄いですよね。

興味のあることを続けていくことが楽しいのです。

●先日の熊川哲也さんとの対談も拝見せていただきましたが、熊川さんとはどういった接点だったのですか?

マイケル・トンプソンが私を撮ってくれたプライベート写真展を開催した時に、是非、熊川さんとお話したいと思いお声がけしました。なぜならその写真は、私の身体言語を切り取ったものなので、バレエ・ダンサーの彼にクリエイションを含めてお話を伺いたかったのです。彼とは昔ロンドンで会っていましたから。

●同じステージに立つなんてことは、どうでしょう?

夢のようですね。

●あの対談のとき、印象に残っているのですが、あの熊川さんが「僕は身体がぼろぼろなんですよー」と赤裸々におっしゃっているのを見て、それを思ったら夏木さんはどれだけ鍛えてるのだろって(笑)。

私もボロボロです。熊川さんのようには踊れませんが、来年、「印象派」の計画があるので鍛え直さなければならないですね。

●夏木さんの身体の柔軟性は半端じゃないですよね。

柔らかくしておかないと、心も柔らかくならないのでは?

●「ミュージックフェア」で開脚されたときは驚きました!

あ〜!なりゆきで、ごめんなさい!(笑)

●でも普段の毎日、毎日の積み重ねですから。やっていらっしゃらないと。やっていない人がいきなりやったら。。。ボキボキいっちゃいますよね。

そうですね。

●だから「印象派」のお写真を拝見してもすごいですよね。神秘的というか。

印象派は私のメソッドの集合体のようなものです。アスリートのような気分で楽しんでいます。

●身体がもとめて、踊りたいって気分になるのでしょうね。

踊るというよりも身体表現のひとつです。ひとつの言葉と同じです。

●おウチに帰っても、すっごく動いていらっしゃるのでしょうね。

常に動いているかもしれません。

●書籍「私たちは美しさを見つけるために生まれてきた」を熟読させていただきました。女性だけが読むのはもったいないと思いましたし、そしてとっても読みやすい。行間とかいいですね。この中に書かれていますけど座右の銘がおありなんですよね。

丈夫も芸のうちとか「死ななきゃオッケー」みたいなね(笑)。

●その極限状態までいっちゃう?

まずやってみないとわからないから、動くことは動きます。

●あとネガティブなことを発しないとか。

そうですね。そのことも努めています。

●これだけ色々なことをやってらっしゃると人間関係が広がっていきますよね。役者さんの仲間とか。

私友達少ないと思います。もう時間もないので、本当にいて楽というか、お話がちゃんと通じる人しか友達は増えてませんね。

●こちらにも書かれていますけど、「私はストレスがたまらない」と。

ケセラセラです。仕事でストレスがたまっちゃうということがあんまりないです。

●ほんとにいつもポジティブですね。

そうでないとねー。あと、最近は早く寝ますね。完全朝型になりました。朝は太陽を見ます。今回いただいた「栄光のラテンビッグバンド」の歌も朝練です。

●それはやっぱり健康管理のためですか?

はい、そうです。朝型になりました。このごろ一日がもったいなくて。

●これからやってみたいことってありますか?

私のミュージック・シーンを充実させたいです。FUJI ROCK FESTIVALは面白かったです。

●常に次は何をやらかしてくださるのか、いつもビックリさせてくださって。

あっ!面白いことを再始動しました。「アートマン」というライブです。初回の生贄は、TOSHI-LOW(BRAHMAN)でした。
1回目、ドレスコードを作って、ブラックにしました。コードクリアしてくださった方には、毎回生贄drinkをプレゼントします。楽しいことをしたいですね。マウントレーニアホール渋谷PLEASURE PLEASUREで定期的にライブをやってきた続きです。土屋アンナ、久保田利伸、斉藤和義、小林幸子、というアーティストで4回決行しました。私の音楽の実験場みたいな感じです。

●そばに強力なミュージック・ディレクターもいらっしゃいますしね。厳しいですか?

音楽面ではお陰様で安心して冒険ができますよね〜。「ジビエ・ドゥ・マリ」という自分のバンドの基本はありますけど、斉藤ノヴというプロデューサーがそれぞれのライブによってミュージシャンをプロデュースしてくれます。音によって鍛えられています。

●その時のファッションも楽しみです!「ジビエ・ドゥ・マリ」のファッションも?

そうですね〜色々楽しみます。メンバーの今年のライブはNATSUKI ROCKのTシャツを着てもらっています。

●色んなことにチャレンジされて不安になることも時にはおありになると思うのですが。

それはいつも不安です。誰でも何の仕事でもそうなんじゃないでしょうか。

●夏木さんの三本柱がおありですよね。

「歌」「印象派」「One Of Loveプロジェクト」ですね。

●美容で一番気をつけているところは?

食事です。食べ方とか。

●お食事は作られるのですか?

家で食べるのが一番おいしいですね。

●昨年、ネイルクイーンに選ばれましたが、今日のネイルはブラックですね。

あっ、昨日がバレンティノのパーティーで、ドレスコードがブラックだったので。

●来年の印象派の舞台は決まっているのですか?

はい。「マリ・ナツキ・テロワール」のチームとワークショップをやりながら仕上げていきます。

●お好きな振付家はどなたですか?

ピナ・バウシュさんの影響を受けました。

●前衛的な作品は難しいですよね。

パフォーマーが舞台空間と闘っている時間を共有するという、そういう表現が好きなひとは凄く好きだと思います。

●なんか行き詰ったときとかは、創作意欲の壁を感じる時はどうしますか?

旅に出たり、違う世界を見て影響されます。

●それでは最後に、今回の「栄光のラテンビッグバンド」のファンの方々に一言メッセージをお願いします。

過去にキューバンボーイズさんと共演させていただいていて、その時のリズム、音が忘れられません。今回は2バンドの豪華な共演の中で唄わせていただくことを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。

インタビュアー:佐藤美枝子

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