インタビュー Vol.102
 

LENくんを深掘り！

LEN

 

 
LENくんは現在もNetflixなどの動画配信サービスで配信中の韓国ドラマ『シークレット・ガーデン』の挿入歌がきっかけで2011に来日し、日本と韓国を行き来しながら日本を拠点に音楽活動をしているシンガーソングライターです。『シークレット・ガーデン』の中では3曲歌っています。
 

 
NHKでも放送された韓国ドラマ『シークレット・ガーデン』原題：시크릿 가든（全20話）は2010年11月13日から2011年1月16日まで韓国SBSで放送されたキム・ウンスク作のテレビドラマで、視聴率37.9%を記録、更には、サントラの楽曲がK-POPチャートを独占するなど社会現象となった話題作です。もっと詳しく説明しますと、2019年にtvNで放送されその後、Netflixにおいて世界190ヶ国で配信された『愛の不時着』でも主演を務めた俳優ヒョンビンさん（主演女優 ハ・ジオンさん）が、『シークレット・ガーデン』でも主演を務めて俳優としての地位を世界に名を轟かさせた名作です。
 
この『シークレット・ガーデン』の中で、天才アーティスト「サン」役を演じる俳優イ・ジョンソクさんがピアノ弾き語りをするシーンをなんと！ LENくんが吹き替えで歌っています。そのシーンがコチラになります。
 

 

 
現在『シークレット・ガーデン』は下記の動画配信サービスでご視聴いただけますので、ぜひLENくんの歌声をチェックしてみてくださいね！

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韓国のメディア「Dispatch」で、LENくんの『シークレット・ガーデン』についての貴重なインタビュー記事を見つけましたので全文を翻訳しました。

ヒョンビン、ハ・ジウォンが主演したドラマ『シークレット・ガーデン』はものすごい人気を得た。天才作曲家「サン」役を演じたのは当時新人のイ・ジョンソクだったが彼もスターになった。だが、サンの美声の裏に本当の主人公がいたという事実を知っている人は少ない。
サンの歌唱部分の吹き替えを担当した歌手LENは、それでも『シークレット・ガーデン』はとてもありがたいドラマだったと話す。歌手活動の領域を日本にまで広げるきっかけとなったドラマだからだ。実際、LENは日本の韓流チャンネルKMTVでドラマ『シークレット・ガーデン』の広報のための公演で日本の舞台に初めて立った。
「LEN」という名前の歌手は多い。ポータルサイトの人物情報にはなんと4人も同名の歌手が存在する。そのためだろうか、LENは「ピアノを弾く歌手LEN」と表記してほしいと望んだ。彼はピアノを独学で習得した。12歳の時から作詞、作曲を始めて約400曲を作ったシンガーソングライターは彼が唯一ではなかろうか。
LENはとても静かな性格だった。バラードスタイルの曲をたくさん作ってきたことに関わりがあるのかもしれない。最近日本から戻ってきて、ファースト・アルバムをリリースした彼に、音楽と人生の話を訊いてみた。

「ピアノを弾く歌手LEN」と 呼ばれたい理由は？ 

子供の頃からピアノを弾いていました。一人で独学でやってきて、ピアノに対する愛情は特別です。ピアノと一緒に音楽を続けることが夢で、「韓国のピアノマン」になりたい。最近はアイドル・グループが台頭していますが、私は「ピアノ」という修飾詞がずっと付けられる歌手になりたいです。
 

日本のミュージカル公演に出演したそうだが？

2月に東京、大阪で『パルレ』というミュージカルに出演しました。韓国発のミュージカルで、日本に輸出された作品です。台詞はみんな日本語だったのでとても大変でしたが、得難い経験になりました。
 

ミュージカルの役者を引き受けることになった経緯は？

昨年、日本でコンサートを5回ほど行いました。そのコンサートを見に来ていたミュージカルの関係者が注目してくれて、誘っていただきました。私の役は外国人労働者でしたが、イメージにマッチしたということです。特に歌うスタイルがぴったりだったと聞きました。
 

日本のAKB48の元メンバーとミュージカルで共演したんだって？

野呂佳代さん（元AKB48・SDN48メンバー）がヒロインを演じていました。彼女もミュージカルの出演はそれが初めてとのことでした。たまたま年齢も同じで、お互いに悩むことも多かったので話をたくさん交わしました。彼女は楽しくて周囲を盛り上げるタイプなので、現場の雰囲気を明るくしてくれました。
 

ファースト・アルバムを出したが、歌手デビューはいつ？

2009年に正式にデビューしました。李鉉雨（イ・ヒョヌ）さんの曲をカヴァーしたものでした。アルバムを出すのは今回が初めてです。2006年に「サイワールド名誉殿堂」に選ばれたこともありますが、プロの世界にはやや遅れて飛び込んだわけです。
 

ファースト・アルバムについて紹介するとしたら？

今まではバラード曲をたくさん歌っていました。でも、ピアノの弾き語りだからといって、必ずしもそうする必要はないと思いました。そんな雰囲気を一変させたかったので、速いテンポの曲にも挑戦しました。
 

ファースト・アルバムで一番愛着のある曲は？ 

「愛が嫌い」がタイトル曲であるだけに、多くの愛を受けて欲しいと思います。自作曲も5曲ほど入れました。その中で「愛してる」という曲は個人的には一番愛着のある曲です。 
 

日本で活動する計画が多いと聞いたけど？

規模は大きくはありませんが、日本のファンの皆様に頻繁に会えるようにコンサートをまた企画中です。ファンの皆様の情熱にはいつも感動して、感謝しています。
ピアノを愛し、ピアノを弾きながら歌う歌手はあまり多くありません。その分野でトップになって、より良いステージを韓国と日本で見せたいと思っています。

 
『シークレット・ガーデン』の「その男」の入ったCDが欲しいと思う方のための参考まで、『シークレット・ガーデン』のOSTには、残念ながらLENくんが歌ったバージョンは収録されていません。代わりに主演のヒョンビンさんが歌う「その男」やペク・チヨンさんが歌う「その女」が収録されてます。
LENくんの「その男」を聴いてみたい方は、日本でリリースされたLENくんのアルバム『Memory I 』と『Memory II 』 でお聴きいただけます。それぞれに違うアレンジの日本語バージョンの「その男」が収録されていますので、ぜひ、聴き比べてみて下さい。

 
LENくんがかつて出演したミュージカル『パルレ』も併せてご覧ください。

ソウルの路地裏で繰り広げられる人間模様を描くもの。2005年に韓国で初演され、「韓国ミュージカル大賞」や「ミュージカルアワード」を獲得した。今年10回目となるロングラン上演されており、日本に初上陸する。翻訳劇だが、K-POPも使用される。
初主演のAKB48に2期生として合格した野呂佳代が演じるのは書店に勤める地方出身者のヒロイン、ナヨンで、モンゴルからやってきた季節労働者のソロンゴと恋に落ちる。相手役のソロンゴ役はトリプルキャストで、松原剛志（32）、野島直人（30）に加え、今月2日に日本初ライブを行ったK-POPの新星、LEN（28）が務める。ほかに三波豊和（56）、川島なお美（50）が脇を固める。

 
こちらも、LENくんの『シークレット・ガーデン』とミュージカル『パルレ』についてのインタビュー記事を見つけましたので、ぜひお読みくださいませ。

この原稿を書いているうちにまた『シークレット・ガーデン』を見たくなってしまいました。
これは私の想像ですが、LENくんにとってこの作品の吹き替えをされたことがプロ歌手になるための原点ではないかと思います。
ネタバレになりますので、内容は見てのお楽しみですが、挿入歌も心に沁みる名曲ばかりで、愛と勇気に満ちた名作です。LENくんはプレシャス・ドリーム・ナイトでもこの中の楽曲を歌いますので、LENくんファンは勿論のこと、韓国ドラマファンの皆さんもLENくんの歌声を聞きながらご視聴いただければより一層、LENくんの素晴らしさがリアルに伝わるのではないかと思い、敢えて深掘りをさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。
長いレポートを最後までお読みいただきありがとうございました。
ぜひ、会場でライブの醍醐味を味わっていただけますよう願っております。
カムサハムニダ　감사합니다（ありがとうございます）