インタビュー Vol.100
 

目指すは“MORISAKI WIN”として海外ツアーを!
幸せオーラで全てのオーディエンスを虜にする

森崎ウィン

 

 
森崎ウィンさんの魅力に迫ってみました
〜 かけがえのない夢の一夜をここに来てくれるお客様と Crew(ファン)と共に 〜

 

本年6月、映画『せん(SEN)』では森崎ウィンさんは初の映画監督として、国際短編映画祭『ショートショート フイルムフェスティバル & アジア2024』にて、ジョージ・ルーカスアワードのグランプリを受賞され、ライブアクション部門ジャパン賞。ミュージカルアクターが監督として受賞するのは史上初という今年はウィンさんにとって最高の一年ではないでしょうか

はい、ありがとうございます。“今年も!” 最高の年になりました!
今まで培ってきたものが形として認められ、俺ってすげぇ!っていうよりも色んなことを学ばせてもらえる現場に出会えたんだなという気持ちですね。受賞の喜びは大勢のスタッフさんが頑張ってくれたからこそで、作品にかかわってくださった方々全てに感謝の気持ちを伝えたいですね。
 

 

森崎ウィン監督のミュージカル映画『せん』 2024

 

森崎さんの芸能界入りは中学2年生の頃にスカウトされたのがキッカケとのことですが、子供の頃から芸能人になりたかった訳ではなかったのですね

はいそうなんです。2002年に結成したダンスボーカルグループPRIZMAX(プリズマックス)で歌っていましたが(~ 2020年に解散)、徐々に俳優のお仕事もいただくようになり、スティーブン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』(2018年公開)で主要キャストのダイトウ・トシロウの役でハリウッドデビューをさせていただいてから、やっと光のあたる場所に出てこれたという感じでした。先日も大阪のイベントがあり、その前日、久々にマネージャーと二人で焼肉を食べながら話していて、「そう言えば “レディプレ” に出演させてもらってから今まで、ド~ンと落ちることなく、沢山のお仕事をやらせてもらい、がむしゃらに頑張ってきて今年7年目!本当に有り難いよね~」って話していて、本当に僕を見続けてくれていた人たちには感謝の気持ちしかないですね。
 

 

森崎ウィンさんの “ウィン” はミャンマーで “明るい”の意味だそうで、森崎さんにピッタリのお名前ですが、では “森崎” さんはどこからですか。そして普段はどう呼ばれていますか

いや~ 実は僕もわかんないんです(笑) 最初の2年はウィンだけだったのですが、ある日、事務所から「君は今日から “森崎” だから.. って言われて、はい!わかりました!(笑)と、森崎ウィンになりました」(笑) そして森崎ウィンと芸名を変えた瞬間にドラマのオーディションに受かるというとても縁起の良い名前を付けていただきましたので運が良かったですね(笑)
初めましての方は気を遣ってくださり “森崎さん” という方もいらっしゃいますが、30歳を超えてからはわりと “森崎さん” と呼ばれることが多くなりましたね。
でも僕は、一緒のものを作っている場面ではみんなが分け隔てなく壁を作らずに現場では“ウィン” と呼んで欲しいですね(笑)
 

ではここから私も“ウィンさん”とお呼びしますね。ウィンさんは100%ミャンマー人とのことですが、ミャンマー語、英語、日本語も使うトリリンガルです。語学はどのように学ばれましたか

おばあちゃんがミャンマーで英語の教室をやっていまして、820日は僕の34歳の誕生日だったのですが、その前日におばあちゃんから「お誕生日おめでとう!」の電話をもらいました。大好きなおばあちゃんには元気で長生きして欲しいです。
日本語は小学生の時に日本に来て、こんにちは・ありがとう しか話せない僕が日本の公立の学校に急にいれられたことが成長の要因だと思います。子供は吸収が早いので逃げられない環境で自然と身についていきました。辛い状況も多々ありましたが当時の担任の先生の協力も大変ありがたかったです。
 

YouTubeなどを拝見しますとマイケル・ジャクソンを彷彿とさせるウィンさんのダンスパフォーマンスをよくお見受けしますが、影響受けたアーティストを3人あげるとしたら

幼いころからおばあちゃんに聞かされていたカーペンターズやマイケル・ジャクソンですね。ブルーノ・マーズも大好きです。僕が洋楽を好きになった理由は、おばあちゃんの影響です。マイケル・ジャクソンは遠すぎて、真似るとかではなく、アーティストとしての軸や彼の生き様を学んでいくという感じですね。ブルーノ・マーズはパフォーマーとして最も尊敬するアーティストです。3回目の東京ドーム公演やその前の来日2回目のゴリラツアーの時に初めてLiveに行って衝撃を受けました。ブルーノ・マーズの登場シーンで目つぶしのライトの中、バンドメンバーが先に登場してブルーノが一列に並んで、マイケルの「THIS IS IT」の時のように、ブルーノが「Hello!~」って言った瞬間に、観客の“Whoo〜!!”っていう歓声と共に、僕は感動のあまり、感極まって泣いたのは生まれて初めての経験でした。あの時の感覚は凄かったですね。本当に好きな人に会うってこういう気持ちなんだと、今でも忘れられない瞬間でした。
 

 

最もリスペクトする憧れのブルーノ・マーズにもし、会えるとしたらどうですか

イヤです!! (笑)
僕らの業界だから、例えばバックステージに会いにいけるよ、とか会える可能性はあるかもしれませんが、僕にとっての推しなので、憧れの人の普段の顔は見たくないというか、彼の作り上げられたエンタティナーとしてのブルーノ・マーズが好きなので、憧れは憧れのまま、普段の顔は見ない方がいいんです。僕にとって「あ!この人も人間なんだ!」って思える瞬間はいらないんです。客席から会いに行くっていう感じのまま、ずっと憧れの人であって欲しいと思いますね。
 

 

シンガー、テレビや映画などのほか、ミュージカル俳優として、更には映画監督まで、ジャンルレスのエンターテインメントに挑戦されていますが究極、目指すところは

色々できているように見られているかもしれませんが、新たなことにチャレンジする度に、僕も必死ですよ。できないことも沢山ありますが、歌もダンスもお芝居も好きなので、やるからには森崎ウィンにしかできないことを極めるしかないよねっていつも思っています。
34歳になったばかりで人生経験もまだ未熟な若造ですが、シンガーとしても、俳優としてもそうですし、パフォーマーとして全部を括ってのエンタティナーだと思いますので、同じ役でも森崎ウィンが演じたらこうなるよね、っていうような森崎ウィンの世界観を見出せるよう色んな引き出しを持って、僕自身のアイデンティティも含め、使えるものは使いながら、ケミストリーさせていただきたいなという思いがしますね。
 

いつも豪快な笑い声で現場を盛り上げてくださいますが、落ち込むことはないのでしょうか

いや~僕も人間ですから、無茶苦茶ありますよ~(笑)今までハリウッドも経験してきましたが、毎回撮影の時には 悩んだり、苦しんだり、考え込んだり、そうそう、もうすぐ映画の撮影が始まるのですが、“うわ〰︎こわい〰︎!!だいじょうぶかな~” って、不安でしかないという気持ちでいっぱいですし、怖いですよ。でも森崎ウィンという俳優を選んでいただき、かけがえのないお仕事ですから、何があっても責任を持って全力で飛び込みますよ!
 

 

いつもマネージャーさんやレコード会社スタッフさんとの関係性が素敵です

僕は一人じゃないよ! 一人では闘えないから、僕をバックアップしてくれるチームみんなでやっているんだよっていう気持ちを大切にしたいと思いますね。アメリカのシカゴで出演した『アニメ・セントラル2024』というコミコンでLiveをしたときに、僕がライブをする前にMCが誰もいなく、かつメイン会場から来るお客さんを待つために少しはじめる時間を伸ばしたかったので、マネージャーの澤井さんがMCをやってくれて、イントロで「今からウィンが出てくるぞ~ “Whoo〜!!”」って英語でオーディエンスを盛り上げてくれました(笑)
*陰からマネージャーさんが小声で、「いえ、僕は黒子の存在なので、目立たないようにしていますよ~」(笑)〰︎ と囁いていますが(笑)  
 

2022年 森崎さん主演のミュージカル『ピピン』が歌う名曲「Corner of the Sky」は素敵な曲ですね

僕もミュージカルコンサートなどでは歌ったりしていますし、先日も初演のピピン役 城田優さんと一緒に歌いましたよ。
ミュージカルも勿論大好きですが、今後目指すは “MORISAKI WIN”として海外ツアーをやりたいですね! 
 

ミュージカル『ピピン』 2022

 

来年4月はミュージカル出演も決定ですね

はい、ポマター医師役でミュージカル『ウェイトレス』に出演させていただきます。『ピピン』と同じチームの方も多いです。
 

ミュージカル『ウェイトレス』 2024

 

堂珍嘉邦さんとLENさんとの初共演についての意気込みはいかがですか

交わるようで交われない方々との貴重な経験をさせていただくことができてとても楽しみでしかないです。僕は毎回色んな方々と共演させていただく度に思うことは、共演者から刺激をもらいながら盗めるものは盗んで帰りたいなと常に思っていますね。堂珍さんは僕が高校生の時に聞いていたスーパースターです。今回、奇跡的に同じステージで歌えるということだけでも本当に有難いことですし、こういう時に、あ!やっと自分はここまで辿り着けたんだ!という思いになります。LENさんの歌声はYouTubeで拝見しましたがもしかしたら、僕とアーティストの趣向が近いかもしれませんね..
Liveの緊張感も楽しみながら、何が起こるかわかりませんが、そこで臆することもなく純粋に楽しみたいなと思っています。
ぜひ、みんなで思いっきり楽しもうよ! 一夜限りプレシャスなLiveに遊びにきてください。
 

 
日本人と見間違うほど、日本語も完璧で、どれだけ勉強したら、ウィンさんのような美しい日本語が話せるのかしらと思いながら、貴重なお話を聞かせていただきました。そして、お話するときは穏やかな口調で誠実さが伝わるように丁寧に答えてくださり、ステージではダンスフルに MORISAKI WINさんの世界観が爆発する最高のパフォーマンスを魅せてくれる姿にギャップ萌えしてしまいます。

マイケルとブルーノがお好きなウィンさんにオススメの YouTubeがあります。


2020年ミュージカル『ウエストサイドストーリー Season2』初出演&主演トニー役の大役をつかむ。(私はこの公演のチケットを購入していたにも関わらず、コロナ禍の影響で中止になり、観劇叶わずでした)その後も主演作品『ジェイミー』『ピピン』『 SPY× FAMILY』『ジョン &ジェン』そして、 映画『蜜蜂と遠雷』では第 43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞されるなど、メジャーデビュー 5年目にして活躍の場は枚挙にいとまがありません。

この多忙さのフィジカル面でのサポートにはいつも一緒に 10キロのジョギングをするマネージャーさんと信頼関係の賜物ではないかと思います。
様々な舞台挨拶などでウィンさんは“オレ、マジでうれしぃっす!!” と幸せ感満載の表情を拝見する度に、こちらも“ WINクン マジ!サンキューです!!”とお伝えしたいです!
 
インタビュアー:佐藤美枝子
撮影:間野真由美
ヘアメイク:丸山晃穂(JYUNESU)
スタイリスト:森田晃嘉(MiNTSS)
許可なく転載・引用することを堅くお断りします。

森崎ウィン

2018年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。その後も数多くの映画やドラマに出演し、20年に映画『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ『本気のしるし』では釜山国際映画祭2021のASIA CONTENTS AWARDSにてBest Newcomer-Actor賞を受賞。その劇場版は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection2020」作品に選出。2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』では二代将軍の徳川秀忠を演じる。また、2020年ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2で主演トニー役、2021年ミュージカル『ジェイミー』で主演ジェイミー役、2022年ミュージカル『ピピン』日本公演の単独主演、2023年ミュージカル『SPY×FAMILY』で主演のロイド役を務めるなど舞台でも活躍中。
2020年、アジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”として7月1日に「パレード - PARADE」でメジャーデビュー。2022年には『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の主題歌も担当。
2024年4月 NHK総合ドラマ10『燕は戻ってこない』出演。 WOWOW制作、放送・配信をした「アクターズ・ショート・フィルム4」初監督作品『せん』ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2024のライブアクション部門ジャパンカテゴリー優秀賞/東京都知事賞を受賞。さらに、各部門の優秀賞の中から1作品選出される最高賞、ジョージ・ルーカス アワード(グランプリ)を受賞。

■Official Site
■Official Instagram
■Official Facebook
■Official X
■Official YouTube Channel
■Official TikTok

 

◎今後の主な予定  
MORISAKI WIN LIVE TOUR ~MODULATION~
2024年922日(日)~ 23日(月・祝)大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて開催
テレビ東京『TESAKI』2024年928日(土)12:1514:23放送
映画『まる』2024年1012日 公開
billboard Classic × SNOOPY『magical Christmas Night2024』
2024年12月8日(日)兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
ミュージカル『ウェイトレス』2025年4月より上演 日生劇場ほか