なぎら健壱
シンガーソングライター、タレント。1952年本来の下町、東京の銀座(旧・木挽町)に生まれ、後の下町、葛飾区、江東区などで育つ。高石ともや、西岡たかし、高田渡らに影響を受け、フォークソングに傾倒し、1970年岐阜の中津川で行われた全日本フォークジャンボリーに飛び入り参加したことがきっかけとなりデビュー。1972年ファーストアルバム「万年床」をリリース。以後音楽だけでなく、映画、ドラマ、テレビ、ラジオの出演、新聞、雑誌の執筆など幅広く活躍。中でも下町に関連した雑誌のインタビューは数多い。趣味も多種にわたり、カメラ、自転車、散歩、落語、飲酒、などなど。著書も昔の生活を記録した「下町小僧」など下町をテーマにしたものが多く、写真集も出版している。下町研究には、驚異の記憶力と鋭い分析力を発揮し、他の追随を許さないほど。近著に「五つの赤い風船とフォークの時代」(アイノア)「東京路地裏暮景色」「町の忘れもの」(筑摩書房)「酒場のたわごと」(実業之日本社)があり、近年のCDアルバムには「町をすぐる風」「N・KEN」「夜風に乾杯」「風致空地」がある。ライフワークのひとつである吉祥寺〈マンダラ2〉での毎月末ライブは休むこと無く、すでに37年を越えている。現在、NHKテレビ「ごごナマ」の木曜日レギュラーコメンテーターとして出演中。